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敵兵「た、頼む!命だけはお助けを」マルス「・・・」

1: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/11/23(水) 11:26:53.27 ID:i02HTkDqO

第一章「マルスの旅立ち」

シーダ「マルス様!海賊が(略)」

マルス「わかった!海賊達を追い払おう、いこう、ジェイガン!」

ジェイガン「はっ!しかし、マルス様、兵の指揮はいかが致しましょう。失礼ながらマルス様にはまだ御経験が」

マルス「そうだな。すまないが、今回はジェイガンが兵を指揮してくれないか?」

ジェイガン「かしこまりました。不肖ながらこのジェイガン、近衛隊長として王子に代わりまして兵の指揮をさせて頂きます」

シーダ「ジェイガン様、どうかお願いします。お父様が」

ジェイガン「はっ!では、さっそく。お二人は私とドーガの後ろにおいでくださいますよう」 2: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:28:02.17 ID:i02HTkDqO

ジェイガンとドーガを先頭にゴードンが弓、アベルが手やりでサポート、カインを遊撃としてアリティア軍は海賊との戦闘を始めた。

ジェイガン「ふんっ!!」

海賊「うっ!くそ、銀の槍か!」

ジェイガン「アベル、とどめをさしておけ!そやつはあと一撃だ」

アベル「はっ!」

マルス「待て!あの海賊はもう虫の息じゃないか。殺す必要はない」

アベル「は!しかし、マルス様」

海賊に近づいていくマルス。

マルス「さあ、このきずぐすりを」

海賊「へっ、あんたがアリティアの王子か」



3: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:28:58.36 ID:i02HTkDqO

海賊の手に力が入る。が、背中からアベルの槍が海賊を貫く。

マルス「!?」

アベル「マルス様、危ないところでした。いま、海賊は王子に攻撃を」

マルス「そ、そんな」

槍を引き抜くと血が大量に吹き出る。シーダは悲鳴を上げ、マルスの顔から血の気が引く。

アベル「申し訳ございません。ご命令とはいえ、王子にもしものことがあったらと」

マルス「い、いや、いや、いい、いいんだ。僕こそ、ごめん」

シーダ「うっ、うっ・・・」



6: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:30:49.93 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「アベル!次の奴もあと一撃だ!頼んだぞ!」

アベル「はっ!ただいま!」

マルスとシーダの目には血を流した海賊のとどめを刺すアベルの姿が映った。それはドーガとゴードンも同じであった。
ドーガが槍を刺し、弱って逃げ出した海賊をゴードンが射殺。マルスとシーダは死体の転がるタリスを進んでいった。



7: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:31:38.83 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「マルス様、あとはタリス城を残すのみでございます」
マルス「うん、ありがとう、ジェイガン。僕は何もできなかったな」

シーダ「お父様は無事かしら」

ジェイガン「すぐに私とカイン、アベルで突撃し、タリス王を救出して参ります」

マルス「あ、ジェイガン、待ってくれ」

ジェイガン「はっ!」

マルス「もしも、もしもなんだけど、できたらあのリーダーを殺さないでくれないか?」

ジェイガン「と申されますと、捕虜に捕らえよとのご命令でございましょうか?」



8: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:32:35.64 ID:i02HTkDqO

マルス「いや、いまやタリス城は僕達が包囲している。別に命を奪う必要はないんじゃないかな」

ジェイガン「マルス様・・・」

マルス「ジェイガン・・・」

ジェイガン「海賊など害虫も同然!情けをかける必要などございません!現にタリスの人民はたくさん海賊の殺されているのです!」

マルス「!」

ジェイガン「し、失礼致しました。このジェイガン、万死に値します。
とにかくマルス様、タリス王を救出すべく迅速にリーダーを倒し、城を制圧する必要がございます。何卒、ご理解を」

マルス「いやジェイガン、いいんだ。ジェイガンの言うとおりだね。リーダーを任せるよ」



9: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:33:44.04 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「はっ!かしこまりました!アベル、カイン、突撃だ!」

アベル・カイン「はっ!」

ジェイガンは城門を守るリーダーを正面から、カインは右、アベルは左から突撃した。

ガザック「ちっ!ここまでか」

ガザックは正面からくるジェイガンと向き合った。しかし、隙を見て後ろから周りこんだアベルとカインに後ろから串刺しにされる。

ガザック「グッ、後ろからとは・・・」

カイン「へへっ、害虫め!」

アベル「汚い血だ・・・」

ジェイガン「うむ、アベル・カイン、よくやった!」



13: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:37:20.48 ID:i02HTkDqO

タリス王「マルス王子海賊を追い払って頂き、感謝します。王子ももう16だ。ドルーアとの戦いに旅立つ時でしょう!」

第一章 マルスの旅立ち 完

第二章「ガルダの海賊」

マルスはタリスからガルダへと向かった。ガルダへ向かう船の中、マルスは考えていた。

マルス(アリティアで戦闘の基礎や兵法は学んだ。しかし、実際の戦闘がこんなにも残酷だなんて・・・。
余りにも・・・。余りにも・・・。)

ガルダに到着したアリティア軍

オグマ「マルス王子、私はオグマ。タリス王のご命令で貴殿の軍に加わらせて頂きます。私の部下、サジ・マジ・バーツ共々何なりとお使い下さい」

サジ「よろしくな!」
マジ「おっす(チッ」

バーツ「よろしくお願い申し上げます」



15: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:38:25.62 ID:i02HTkDqO

マルス「よろしく。頼もしい限りだ。僕はまだ指揮をとれる力がないからジェイガンの指示に従ってほしい」

ジェイガン「オグマ殿、皆さん、私はジェイガン。不肖ながら王子代わりまして指揮をとらせて頂きます。よろしくお願い致します」

オグマ「さっそくなのだがジェイガン殿、北の小島から海賊の一団が、西からはグルニア兵とハンターが攻めてきている」

ジェイガン「ふむ、では兵力を二つに分けよう。オグマ殿の舞台は北の小島を、私達はグルニア兵を倒しながらそのまま、西へ進む。いかがかな?」

オグマ「御意。では、北は我々に任せられよ」

ジェイガン「頼もしい限りだ。我々は王子と共に海賊のアジトを制圧する。背中は預けた。」

オグマ「御武運を、ジェイガン殿」



16: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:39:41.20 ID:i02HTkDqO

北へ向かうオグマ隊。

ジェイガン「ドーガ!私と共に前衛。アベル、ゴードン!手やりと弓でサポート。カインは遊撃だ!いいな!」
アリティア軍「はっ!!」

ジェイガン「グルニア軍がきておる!海賊とは違うぞ!気を抜くな!」

アリティア軍「はっ!!」

西へ進むアリティア軍。グルニア兵の攻撃をジェイガンとドーガが受け、アベルとゴードンがとどめを刺す。

グルニア兵「ま、待て、待ってくれ、ぐ、ぐあああーー」

槍で首を突き刺すアベル。



17: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:41:31.66 ID:i02HTkDqO

アベル「ふぅ、海賊と違って胴体に鎧があるからなぁ。首刺すのは手間がかかる」

首と胴体が引き離され、血が吹き出す。

マルス「うっ!」

アベル「マ、マルス様!」

マルス「い、いや、ありがとう。なんでもないんだ」

マルス(駄目だ。残酷過ぎる。あのグルニア兵、命ごいをしていたのに・・・)



19: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:42:13.98 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「海賊の弓使いか!ふんっ!」

槍がカシムの腹部を貫く。

カシム「グッ、ガハッ」

ジェイガン「アベル!こいつもあと一撃だ!頼んだぞ」

アベル「はっ!」

シーダ「あ!」

マルス「え?」

シーダ「マルス様!アベルを止めて!」

マルス「え、シーダ!どうしたんだ?」

シーダ「あの弓使いはカシム!私の知ってる人なの!」

マルス「な、なんだって!アベル、待つんだ!」



21: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:44:11.30 ID:i02HTkDqO

アベル「はっ!」

シーダ「カシム、あなた、カシムでしょう!?」

カシム「シー、ダ、様、はぁはぁ」

シーダ「マルス様、きずぐすりを!」

マルス「わかった」

カシム「うっ、はぁはぁ、ありがとう、ございます。楽に、なって、はぁはぁ、きました」

シーダ「カシム!あなたどうして海賊に!?」

カシム「母が病気で、お金が・・・お金がいるんです」

マルス(!!)

シーダ「そんな!お金のために!?」

カシム「はい、弟や妹達はまだ子供。働きにでることはできません。母も働きすぎて倒れてしまって」

シーダ「だからって海賊なんかに!」

マルス(お金の為・・・)



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:46:32.43 ID:i02HTkDqO

カシム「シーダ様、こうなったからには私は殺されても仕方ありません。ただどうか母と弟達を、どうか、お救い下さい」

シーダ「カシム、これを」

カシム「これは!金貨!よろしいのですか!?」

シーダ「構いません。それでお母様に薬を、ご家族をお腹いっぱいにしてあげなさい・・・」

カシム「シーダ様!ありがとうございます!」

シーダ「いいのよ、カシム。お礼なんて言わないで、お礼なんて」

シーダは泣いていた。自分の領地の若者の苦しみを全く理解していなかった自分の無知さに泣いたのだ。



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:47:56.37 ID:i02HTkDqO

ガルダ城まで進軍したアリティア軍。

ゴメス「オラァ!手斧の錆になりてぇかあ!」

ジェイガン「くっ、手斧か。注意を引き付ける前に投げられては近付けん」

カイン「ジェイガン隊長!」

ジェイガン「大丈夫だ!カイン・アベル、お前達は下がっていろ!私が出る!」

アベル「隊長!しかし、あの巨漢です」

ジェイガン「私以外誰がいくというのだ!お前達若い騎士を死なせるわけにはいかん!」

マルス「僕がいこう」

ジェイガン「マ、マルス様!」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:49:03.58 ID:i02HTkDqO

マルス「ジェイガン、海賊達は職にありつけなく仕方なしに略奪行為をしているに過ぎない。彼らはこの戦争の時代を必死に生きているだけなんだ」

ジェイガン「マルス様!しかし」

マルス「僕はさっき家族の為に仕方なく海賊に加担した若者を見た」

ジェイガン「・・・」

マルス「シーダが若者と知り合いで気付いてくれたから若者は死ななかった。その若者は家族が病気で薬を買うために海賊に加担していたんだ」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:49:53.80 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「しかし王子、相手は海賊。このガルダやタリスで略奪を行った者どもでございます。聞く耳を持つとは」

マルス「彼らとて好きで略奪をしたわけではないはずだ。ジェイガン、彼と話をさせてほしい」

ジェイガン「かしこまりました。ですが、王子、何卒、お気をつけを」

マルス「ああ、ジェイガン、ありがとう」

ゴメスのところへ一人で向かうマルス。

ジェイガン「ゴードン」

ゴードン「はっ!」

ジェイガン「海賊が不審な動きをしたらすぐに射殺しろ」

ゴードン「はっ!」

ゴメス「寄るなぁ!それ以上近付くとこの斧でドタマかちわるぞ!」

マルス「待ってくれ!僕達に戦う意思はない」

ゴメス「嘘をつくな!騙し討ちをしようとしても無駄だ!」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:50:51.55 ID:i02HTkDqO

マルス「嘘じゃない!どうか信じてくれ!」

ゴメス「・・・」

マルス「・・・」


ゴメス「わかった!なら武器を捨てろ!全員だ!」

マルス「わかった」

レイピアを捨てるマルス。

マルス「みんなも武器を捨ててくれ!」

ゴメス(ニヤリ)

ジェイガン「くっ!」

ゴードン「ジェイガン隊長!」

その時、近くの茂みから断末魔が響く。

ハンター「ぐああああ」

一同「!?」

ハンターの首を切るオグマ。

オグマ「マルス様、伏兵です。剣を捨てたところを射殺する算段でしょう」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:51:48.98 ID:i02HTkDqO

マルス「オグマ!そんな」

ゴメス「ちっ、死ねやああ!」

ゴメスは斧を投げる構えをとる。

ジェイガン「ゴードン!」

ゴードン「はっ!」

ゴードンの矢は隙を見せたゴメスの目から頭蓋骨を貫通させた。

カイン「すげぇ!ゴードン!腕を上げたな!」

ゴードン「へへっ、必殺の矢ってとこかな」

マルスに駆け寄るジェイガン。

ジェイガン「王子、お怪我は!?」

マルス「ば、ばかな・・・そんな・・・」

ジェイガン「王子!しっかりなされよ!」

マルス「僕は剣を捨てたのに・・・そんな」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:53:05.28 ID:i02HTkDqO

オグマ「ゴメスは目で伏兵にサインを送っていたのです」

マルス「!」

ジェイガン「王子!これが戦争なのです!」

マルス「オグマ!本当なのか!あのリーダーは僕の話を聞いてくれようと」

オグマ「王子、交渉されるなら相手の目や指をよくみるべきです」

マルス「馬鹿な、まさか、そんな」

第二章 ガルダの海賊 完



32: ◆kOHjepsWtM :2011/11/23(水) 11:54:44.68 ID:i02HTkDqO

第三章 デビルマウンテン

ジェイガン「マルス様、ここはデビルマウンテン。ガルダの海賊とは比べものにならぬ悪党の巣窟です。
通りかかる旅人の身ぐるみを剥ぎ、さらに奴隷商人に売り渡す悪魔のような連中の住む山にございます」

マルス「ああ、また、戦いが始まるのか」

ジェイガン「はっ!相手は山賊。失礼ながら一軍隊を相手にするより王子には程よいご経験になるかと」

マルス「そうだね。僕は知らないことばかりだ・・・」

オグマ「王子、山賊どもは戦力を二カ所に分散しています。北の砦を傭兵ナバールとサムシアンの一団、西の城にサムシアンのボス・ハイマンとその配下がおります」

アベル「軍議中、失礼ながら申し上げます!」

ジェイガン「どうした!」

アベル「盗賊とシスターがこちらに向かっております!」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:55:41.45 ID:i02HTkDqO

マルス「盗賊とシスターが?」

アベル「はっ!盗賊は武器を所持していますが、いかが致しましょうか」

ジェイガン「まさか、攻撃なのか?」

アベル「いえ、サムシアンの一味から逃げてきたとのことです」

マルス「構わない。中に入れてあげてくれ」

ジェイガン「マルス様!なりませぬ!」

マルス「!」

ジェイガン「マルス様、これは山賊どもの罠にございます!先刻の海賊と同じ手口にございます」

マルス「な、なぜ・・・」

オグマ「私もジェイガンと同意です。サムシアンから逃げてきた、さらにシスターと一緒に。怪し過ぎます」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 11:58:16.05 ID:i02HTkDqO

マルス「そんな!本当に逃げてきただけかもしれないじゃないか!」

ジェイガン「王子。これは戦争なのですぞ!」

マルス「とにかく、アベル。ここに通してくれ。ジェイガン、オグマ、もしも盗賊とシスターが怪しいそぶりを見せたら・・・」

マルスは意を決して命じた。

マルス「その時は盗賊を切ってくれないか」

ジェイガン「御意」

オグマ「御意。(フッ」

マルス「我が儘なお願いなのはわかってる。だけど、頼む」

ジェイガン「かしこまりました。しかし、王子、武器は没収致します。さすがに目の前で剣を抜かれたら王子をお守りできませぬゆえ」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:00:28.42 ID:i02HTkDqO

武器を奪われたジュリアンとレナがマルスの前にやってくる。

ジュリアン「頼む!俺はどうなっても構わない!シスター・レナだけは助けてくれ!」

レナ「いいえ、私はどうなっても構いません。ただこのジュリアンは盗賊から足を洗うと罪を悔い改めました。どうかお慈悲を」

マルス「一体君達は・・・」

ジュリアンは今までのいきさつを話した。
旅人を襲いレナを捕え奴隷商人に売ろうとしたこと。レナに諭され盗賊から足を洗ったこと。そしてサムシアンから逃げ出してきたこと。

ジュリアン「サムシアン達は抜け駆けを許さない!頼む、俺はどうなっても構わないからシスター・レナを!」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:01:33.21 ID:i02HTkDqO

マルス「わかった。二人とも我が軍で匿う」

ジュリアン「!」

ジェイガン「な、なりませぬ!マルス様!シスターはともかくこの盗賊は山賊どものスパイかもしれぬのですぞ!」

マルス「しかし、違うかもしれない。僕はジュリアンと話をした。嘘をついていないと判断した」

オグマ「フッ、俺は外に出ています。くだらない。王子の身はご自身とジェイガン殿でお守り下さい」

マルス「オグマ・・・」

ジュリアン「あ、ありがとうございます」

レナ「ありがとうございます」

ジェイガン「くっ!」
ジュリアンとレナはアリティア軍に参加した。だが、ジュリアンへの偏見は酷いものだった。

ドーガ「お前、元盗賊らしいな」

ジュリアン「ああ、でも足を洗ったよ」

ドーガ「ふんっ、よく人様の物を盗んで平気な顔で生きていられるな」

ジュリアン「・・・」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:03:03.05 ID:i02HTkDqO

ドーガ「いつか化けの皮を剥いでこの槍ではらわたをえぐってやる」

ジュリアン「・・・」
ゴードン「あーあ、アリティア軍に盗賊か」

カイン「死ねばいいのに」

ジュリアン「・・・」

サムシアン達もジェイガン隊とオグマ隊により見事に殲滅した。

村長「ありがとうございます。マルス王子、これで我々も安心して暮らせます」

マルス「いえ、僕はなにも」

村長「なんと謙虚な!あの悪魔達を駆逐して頂けて我々は本当に感謝しております!」

マルス「そんな悪魔だなんて。彼らもただ必死にこの大変な時代を生きようとしていただけです」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:04:11.48 ID:i02HTkDqO

村長「アハハハ、王子はご冗談がうまい!そうですな!必死にこそ泥をしていただけですな!」

マルス「・・・」

マルスは大怪我を負いながらも生き残った山賊に集団で暴行を加える村人達を見た。弱った山賊を殺し、アジトから金品を奪う村人達。

マルス「デビルマウンテン・・・か」

第三章 デビルマウンテン 完



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:04:59.22 ID:i02HTkDqO

その後、アリティア軍は快進撃を続けた。
オレルアンのハーディン公、カダインのウェンデル司祭、マケドニアのミネルバ王女、アカネイアのボア司祭等を加え強大な力を誇っていた。
そしてかつての同盟国であり、アリティアを裏切ったグラへと兵を進めた。

第11章 「悲しみの大地・グラ」

ジェイガン「マルス様。ついにこの日がやって参りました。先代国王コーネリアス様の仇を討ち、いまこそアリティアの恨みを晴らすときにございます」

マルス「ジェイガン。グラはかつてアリティアを裏切り、父上を・・・」

ジェイガン「さようにございます。現在のグラ王のジオルめが我々アリティア軍を後ろから・・・。あの時の恨みは私は忘れられません!」

マルス「後ろから・・・か」

ジェイガン「正面からはカミュ将軍の黒騎士団、背後からグラ兵。我々は逃げるのに必死でした。コーネリアス様は我々を逃がす為に敵陣に・・・。
マルス様、コーネリアス様の恨み、そしてアリティアの恨みいまこそ晴らす時ですぞ!」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:05:52.99 ID:i02HTkDqO

マルス「わかったよ、ジェイガン。僕も今まで戦いを見てきて少しは戦争を理解したつもりだ。ジェイガン、グラ侵攻は僕に指揮を執らせてくれないか?」

ジェイガン「おお!王子!かしこまりました!アリティア国民の為にも何卒、王子自ら兵を動かし下され!」

マルス「わかった。少し考えさせてくれ」

ジェイガン「きっとコーネリアス様も王子ご自身がジオルめを撃ち破るのお待ちしておりますぞ」

オレルアンの草原の騎士を率いるハーディン
カダインの魔道士を率いるウェンデル
竜騎士ミネルバ
アカネイアの精鋭を率いるボア
屈強なオグマ隊
そしてアリティア騎士団
兵力は量・質ともに圧倒的だった。

マルス(ジオルは父上の仇。しかし、ジオルはともかく兵には家族がいるのではないだろうか。その兵を殺せばまた僕達も誰かの仇に・・・。
それでもジオルを倒す為には兵を倒さなければならない・・・)



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:06:55.99 ID:i02HTkDqO

マルスは悩み抜いた挙げ句、ジェイガンを呼んだ。

マルス「ジェイガン、僕にはやはり兵を殺すような命令は出せない」

ジェイガン「な、マルス様!」

マルス「僕は今からジオルに僕と一騎打ちするか、アリティア軍とグラ軍で全面戦争をするかを選ばせるつもりだ」

ジェイガン「なりませぬ!ジオルは年老いたとはいえ、将軍としての武術には秀でております!」

マルス「僕はもう不必要な殺人は嫌なんだ。ジオルがアリティアの仇というなら僕自身とジオルが戦えばいい」

ジェイガン「な、我が軍はグラ軍より圧倒的に勝っております!何もご自分を不利な立場になさらなくとも、この戦は勝てますぞ!」

マルス「僕達がグラの兵士やジオルを殺せば次はアリティアがその子孫達に仇にされ、攻められる番だ。」

ジェイガン「マルス様!いい加減にされよ!コーネリアス様と親子二代に渡りジオルに葬られるおつもりか!」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:10:15.15 ID:i02HTkDqO

マルス「ジェイガン、僕は本気だ」

マルスは書状をジェイガンに渡す。

マルス「それをジオル王に。憎しみは僕達の代で終わらせるんだ」

ジェイガン「マ、マルス・・・様・・・!」

マルス「もう殺人による武力制圧はやめる。他に手があるはずだ。僕はそれを模索していきたい」

ジェイガン「・・・」

マルス「すまない。わかってほしい」

ジェイガン「かしこまりました。このジェイガン、アリティア王家の臣下として勤めを果たしましょう」

マルス「ありがとう。そして、すまない」

ジェイガン「ただし、マルス様、これを最後に私は暇を頂戴致します」

マルス「ジェイガン!」

ジェイガン「くっ!うっ・・・」

ジェイガンは泣いていた。悔しいのか悲しいのか、それはジェイガンにもわからなかった。



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:11:12.80 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「では・・・失礼、いたします」

マルス「ジェイガン・・・」

書状はジオルに届けられた。

グラ兵「ジオル王!解放軍から書状が!」

ジオル「馬鹿者!反乱軍と呼べ!」

グラ兵「すいません、みんなが言うので、つい」

ジオル「くそっ!内容はなんだ。降伏しろというのか!」

ジオルは中身を読む。

ジオル「ば、馬鹿な!血を流したくないから一騎打ちか全面戦争か選べだと!これはいったい・・・」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:12:05.60 ID:i02HTkDqO

その頃、解放軍の中でも激震が走った。

ドーガ「聞いたか?マルス様の話」

ゴードン「ああ、一騎打ちか全面戦争だろ?勝てる戦なのに」

ハーディン「マルス王子、読めんな」

ニーナ「きっと何かお考えがあるのでしょう」

ミネルバ「うまくいけば無血制圧。さらに民の恨みも買わないわけか。だがうまくいくか」

ウェンデル(マルス王子、私はあなたについてきてよかった)

カイン「俺の親父、グラ兵に殺されたんだけどな」

アベル「俺もだ。マルス様は俺達の気持ちを考えて下さらないのか。アリティアの民の気持ちを」

しばらくしてジオル王からの返事がきた。

手紙「アリティアのマルス王子

貴殿の考えには深く賛同致す。ついては一騎打ちを所望する。
明朝9時に城付近の跳ね橋に参じて頂きたい。

ジオル」

マルス(一騎打ち・・・か)



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:12:44.66 ID:i02HTkDqO

明朝9時
マルスは跳ね橋へと向かう。対岸にはジオルが見える。
跳ね橋が降ろされた。両者が近付いていく。
マルス「ジオル王!ご理解頂き感謝する!」

ジオル「マルス王子、兵力で負ける我々には一騎打ちは望んでもないこと。グラを守る機会を頂戴し感謝する!」

解放軍とグラ兵、グラの市民が見守る中、一騎打ちは始まった。
素早さで撹乱するマルス、守備で圧倒するジオル。両者の戦いは長引いていた。

ジオル(ふっ、馬鹿なやつめ。解放軍にグラの雇ったスナイパーがいるというのに)

マルス「はぁ!」

ジオル(くく、この程度の剣でよくここまでこれたものだ。よほど無血制圧を狙っての計画かと思ったが、勘違いか
まあ、いい。これでスナイパーが矢を放てばアリティアもまた卑怯者に成り下がる。我々は裏切りの印象も薄くなろう)



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:17:40.10 ID:i02HTkDqO

マルス「やぁ!とぉ!」

ジオル(頃合いか)

ジオルはスナイパーにサインを送る。

スナイパー(はっ!)

ジェイガン「!?」

ジオル(わしが避けると同時に小僧に矢を当てる。くく、これで一騎打ちを小僧は死にアリティアは卑怯者のレッテルを貼られるわい)

ジオルがマルスの攻撃を避ける。

ジオル「ニヤリ」

マルス(矢が!)

ジェイガン「マルス様あああーーー!」

マルスを庇うジェイガン。

ジェイガン「ウ、グ、アアァ・・・」

マルス「ジェイガン!」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:18:31.59 ID:i02HTkDqO

ジオル「マ、マルス王子!約束が違うではないか!貴殿の軍から矢がとんできたぞ!」

マルス「ジェイガン!ジェイガアアアン!!!」

ジェイガン「マ、ルス様・・・」

マルス「ジェイガン!」

ジェイガン「マルス様、強くなられよ、負けてはなりませんぞ・・・」

ジオル「ふん、さらに一騎打ちで部下を盾にするなど貴殿は礼儀を知らんらしいな。この落し前はどうつけてくれる!」

マルス「目を開けてくれ!ジェイガン!」

ウェンデルとボアが駆け寄る。

ウェンデル「マルス王子、残念ですが、ジェイガン殿は・・・」

マルス「あ、あ、そ、そんな」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:19:11.22 ID:i02HTkDqO

ジオル「マルス王子!とにかくこの決闘、貴殿の負けでよろしいな!」

ウェンデル「待って下さい!まだ、あのスナイパーがマルス王子の手の者と決まったわけでは」

ジオル「何を言う!解放軍の中からとんできたではないか!しかも、もしもわしが避けなければわしに命中していた!これが証拠だ!」

ウェンデル「マルス王子はそのような卑怯なことをする方ではありません!」

ジオル「馬鹿な!何を証拠に!」

マルス「ジェイガン、ごめん。僕が間違っていたよ・・・」

ボア「マ、マルス王子?」

マルス「ずっと教えてくれていたのにね。僕はなんて愚かだったんだろうか」

ボア「マルス王子!気を確かに!」

マルス「父上、ジェイガン、愚かな僕をお許し下さい」

ボア「マルス王子!」

剣を取るマルス。



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:20:10.01 ID:i02HTkDqO

ジオル「王子!貴殿の反則負けだ!もう決闘は終わったのだ!」

マルス「ジオル、貴様は父上とジェイガンの仇だ」

ジオル「ふっ、私怨は見苦しいぞ、王子」

ボア「マルス王子、あなたは今、冷静ではない。落ち着きなされ」

マルス「ボア様、僕は冷静ですよ」

ボア(な、なんじゃ!マルス王子から殺気が・・・いや、これは・・・闇?)

マルス「はあああーーー」

攻撃にうつるマルス。

ジオル(ば、馬鹿な!鎧を砕いた!)

マルス「いやあああー!」

ジオル(くっ、こんな力があったのか)

その刹那、ジオルの首にマルスの剣が食い込む。

ジオル「うっ、ぐお、はぁ、はぁ」

剣をジオルの首をとばすマルス。

マルス(父上、みてくれていましたか、仇はとりました)



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:22:05.07 ID:i02HTkDqO

グラ兵「ジ、ジオル王!」

グラ兵「あ、あいつら、ジオル王を!」

グラ民「最低。卑怯な手を使ったのに」

マルスは剣をグラ兵士や市民に向ける。

マルス「全軍突撃だ!」

解放軍「!?」

マルス「全軍突撃!これは戦争だ!憎しみを残さぬよう皆殺しにしろ!」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:23:01.73 ID:i02HTkDqO

解放軍「うおおおおおーーー!!!」

グラ兵「ば、馬鹿な市民もいるのに!」

女市民「ああ、ジオル様、ジオル様ぁ」

カイン「へへっ、アリティアの気持ちがわかったかい?」

女市民「な、なにを、ぎゃあああああ!」

女市民の首をはねるカイン。

子供「ママは?ママがいない」

ドーガ「坊や、ママはね、地獄に堕ちたんだよ」

子供「えっ?」

ドーガ「坊やも地獄に堕ちようね」

子供「あ」

子供の頭を踏み潰すドーガ。



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:27:20.62 ID:i02HTkDqO

グラ兵「待て!待ってくれ!この通りだ!降伏する!ジオル王は死んだんだ!もう戦う気はない!」

グラ市民「お願いです!助けて下さい!」

武器を捨てて一カ所で肩を寄せ合うグラ兵と市民達。

マルス「バヌトゥ!焼き払え!」

グラ兵「ぐあああああーーー」

グラ市民「うああああー」

グラ兵「熱いいいいいいー」

赤ん坊「おぎゃああああああ!」

その日、グラは壊滅した。

第11章 「悲しみの大地・グラ」完



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:28:03.69 ID:i02HTkDqO

第12章 魔道士の国カダイン

マルス「ミネルバ姫、パオラとカチュアを率いて空から攻撃、ミディアムとオグマは地上から敵を殲滅せよ!」

一同「はっ!」

ウェンデル「お待ち下さい、マルス王子、私はカダインに協力の書状を送っています。いましばらくお待ちを」

マルス「ならん!敵に時間を稼がせるなど言語道断だ!」

ウェンデル「悪いのはガーネフなのです。弟子達はガーネフに無理矢理」

マルス「事情はどうあれガーネフに加担するなら容赦はしない!」

ウェンデル「そ、そんな・・・」

解放軍はカダインを死の砂漠へと変えた。

ウェンデル(マルス王子、あんなに優しいかった青年が・・・)

第12章 魔道士の国カダイン 完



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:29:00.12 ID:i02HTkDqO

第13章 アリティアの戦い

マルス「アベル、カイン、ドーガ、ゴードン!祖国は目の前だ!我等がアリティアを汚したゴキブリどもを惨殺せよ!」

一同「はっ!」

解放軍はアリティアからも死体の山を作った。

アリティア市民「王子、あんなにも変わられて・・・」

アリティア市民「辛い思いをされたのだろう」

マルス「アリティア城はあとすこしだな」

アベル「申し上げます!アリティア城手間の砦に兵力が蓄えられており、なかなか進軍ができません!」

マルス「ふむ、構わん!確実に進め!」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:30:31.47 ID:i02HTkDqO

カイン「申し上げます!マルス王子のお知り合いと名乗る者がきております」

マルス「なに?」

カイン「何でも無理矢理グルニアに従っていたとか」

マルス「知らん。殺せ。事情はどうあれアリティアを裏切った者には死しかない」

カイン「はっ!」

解放軍はアリティアを解放した。

第13章 アリティアの戦い 完



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:31:55.83 ID:i02HTkDqO

第14章 スターロード・マルス

マルス「いいか、みんな!城内も同じだ!場内に巣くう害虫を皆殺しにせよ!」

一同「うおおおおおーーー」

鬼神のごときマルスの指揮はグルニア兵を圧倒。すぐに玉座を制圧した。

マルス「帰ってきた!帰ってきたのだな!」

ドーガ「マルス様、おめでとうございます」

ゴードン「やはり祖国はいいですね」

マルス「ふふふ、これで祖国奪回はなった!ぐははははー」

シーダ(マルス様、私の好きなマルス様はあんな人じゃない・・・)



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:33:03.53 ID:i02HTkDqO

マルス「ドーガ」

ドーガ「はっ!」

マルス「ジュリアンを呼べ」

ドーガ「はっ!」

ジュリアン「お呼びでしょうか?」

マルス「ジュリアン、この剣で自害しろ」

ジュリアン「!!」

マルス「どうした?ジュリアン」

ジュリアン「な、どうしてですか?私が何を?」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:34:08.24 ID:i02HTkDqO

マルス「祖国を奪回し、今からアリティアは新しい歴史を歩んでいく。新しい歴史にお前のような元山賊はいてはならん」

ジュリアン「マルス様、そんな・・・私は足を洗いました!」

マルス「駄目だ。新しい時代に汚れを残すわけにはいかん。お前は汚点となる」

ジュリアン「う、そ、そんな」

マルス「剣を取れ。自害を許す」

ジュリアン「わかったよ。俺も確かに昔は泥棒だった。諦めてここで死ぬよ。だが、王子さんよ、レナさんは関係ない。レナさんは殺すなよ」

マルス「シスター・レナはマケドニアの貴族だ。殺すはずがない」

ジュリアン「へっ、そうかい、なら安心だ。じゃあな、マルス王子、てめぇが死にな!」

ジュリアンはマルスに斬りかかるがマルスに首を落とされる。

マルス「ちっ、手間かけさせやがって。ドーガ、次はカシムだ」

ドーガ「はっ!」

マルスの粛正は続いた。

第14章 スターロード・マルス 完



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:35:02.65 ID:i02HTkDqO

マルス「これからはドルーアとのさらなる全面戦争に入る!アリティアは軍事国家に生まれかわるのだ!」

マルスは自国の法律を改正し、さらなる独裁を強めた。

ドーガ「マルス様の為に死ねるか!」

アリティア国民「喜んでええ!」

ゴードン「マルス様に逆らう者は殺せ!」

アリティア国民「マルス様に逆らう者は殺せえええ!」

学校教育はマルス崇拝と戦争を教えるのみとなった。

アリティア軍はもはや戦闘マシーンとなり、グルニアのカミュ、マケドニアのミシェイルを破った
残るはガーネフとメディウスのみとなった。



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:36:01.52 ID:i02HTkDqO

第18章 悪の司祭ガーネフ

マルス「いいか!ガーネフは我が姉エリスを監禁している!情けはいらぬ!向かってくるものは容赦するな!」

解放軍「うおおおおおーー!!!」

ガーネフ「なんという軍隊じゃ・・・。まるで悪魔の機械。カミュやミシェイルが敗れたのも頷ける。あの小僧、一体何を憎んでいるのじゃ・・・」

ダークマージ「ガーネフ様、アリティア軍がもうそこまで」

ガーネフ「うむ、逃げよ、撤退じゃ」

ダークマージ「撤退でございますか?」

ガーネフ「そうじゃ、あのマルスとかいう小僧。面白い。奴の心には悪と闇が巣くっておる。
その深さ、暗さはわしを遥かに上回るじゃろう、ククク・・・。奴の作る絶望の時代。見てみたいものじゃ」

ワープするガーネフ一行。



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:36:58.10 ID:i02HTkDqO

エリス「マルス!」

マルス「姉上、ご無事でしたか」

エリス「ええ、私は大丈夫。それより」

ドーガ「殺せぇ!焼き払え!ガーネフに関わったものを根絶やしにしろおお!」

ゴードン「世界に蔓延る蛆虫に死を与えろ!一匹たりとも逃すな!殺せえ!」

エリス「マルス、あなたは一体いつからこんな残酷なことを・・・」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:37:40.38 ID:i02HTkDqO

マルス「姉上、これは戦争なのです。残酷で当たり前です」

エリス「ガーネフはもう逃げたわ。私ももう大丈夫。マルス、兵達に虐殺を止めるよういいなさい」

マルス「そんな!できません!いま止めたところで隙を見て殺されます。戦いが始まれば相手を殲滅する。これは基本です」

エリス「マルス、あなたは何をそんなに怯えているの?あのガーネフの部下達とて同じ人間。無駄な殺生は避けるべきよ」

マルス「姉上、何を甘いことを!同じ人間ではなく奴らは害虫です!生かす価値などない!」

エリス「マルス・・・」

エリス(マルスは16歳。多感な時期に戦争に身を投じて他人が信じられなくなったのね。可愛そうに。私が代わってあげるべきだった・・・)

第18章 悪の司祭ガーネフ 完



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:38:32.01 ID:i02HTkDqO

第19章 マムクートの王国

マルス「みんな!あれがマムクートの巣窟ドルーア城だ!いいか!この世からマムクートを絶滅させ新しい人間の時代を作るんだ!」

解放軍「おおおおおおーーー」

解放軍はドルーア傘下の人間・マムクートを有無を言わさず皆殺しにした。
命ごいや降伏などは意味をなさなかった。まるで害虫を殺すかのようにドルーア兵を惨殺した。

エリス(このオームの杖でジェイガンを。マルスを止められるのはジェイガンしかいないわ)

ジェイガン「は!エリス様!ここは!」

エリス「ジェイガン、ここはドルーアよ」

ジェイガン「ドルーア?そうかオームの杖で私は・・・」

エリス「ジェイガン、時間がないの。あなたが最後の希望よ、マルスを止めなさい。
マルスはドルーア城を包囲し、中にいる人間とマムクートを一人残らず殺すつもりです」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:39:29.40 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「止める?なぜでございますか?マルス様がドルーアのメディウスを打倒なされば世界に平和が」

エリス「私に言えることはこれが全て。ジェイガン、あとはあなたの目と耳で判断するといいわ」

ジェイガン「エリス様・・・」

第19章 マムクートの王国 完



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:40:16.21 ID:i02HTkDqO

第20章 選ばれし者達

マルス「突撃だ!突撃!休むな!突撃するんだ!城内の敵を一匹残らず討ち取れ!」

解放軍「うおおおおおおーーー」

ドルーア城内になだれ込む解放軍。また新たな、そして最後の大虐殺が始まった。

ドルーア兵「た、助けてくれ、降伏するから、ぎゃああああー」

ドーガ「ふん!蛆虫め!」

ドルーア兵「や、やめろ、俺には家族が」

ゴードン「家族?だったら家族も後で殺しといてあげるよ」

ドルーア兵「ぐあああああー」

ドルーア城内も残すところ中央のメディウスの間だけとなった。

スナイパー「ぐわあああ!」

司祭「うわああああ」
魔竜「グオオオオオ・・・」

マルス「メディウス、あとは貴様だけだ。覚悟しろ」



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:46:04.02 ID:i02HTkDqO

メディウス「闇のブレスとてそれだけの数と力には耐え切れぬだろうな・・・」

人型に戻るメディウス。

メディウス「さあ、一思いにやるがいい」

メディウスの首を落とすマルス。

戦争は終わった。
ジェイガンがドルーア城内に駆け込んだ時には既にドルーア国民は全滅させられていた。

ジェイガン「こ、これは、なんということだ。兵士ならわかるが市民、子供までもが」

ジェイガンはマルスのいるメディウスの間へと急いだ。

マルス「シーダ、やっと終わったよ」

シーダ「マルス様」

マルス「シーダ、どうしたんだい?戦争が終わったのに悲しい顔をして」

シーダ「マルス様、私は、私は・・・うっ、うっ」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:46:50.13 ID:i02HTkDqO

マルス「シーダ!どうしたんだ?泣いていてはわからない」

シーダを優しく包みこむマルス。

マルス「何があったらかわからないけど、もう安心していいんだよ」
シーダ「マルス様、私、許して・・・」

マルス「え」

マルスの胸から血が溢れる。

マルス「そ、んな、シーダ・・・」

シーダ「・・・」

オグマ「姫!なにを!」

シーダ「いいのです、オグマ。マルス王子に新しい平和な世界は作れないから」

ジェイガン「マルス様!!!」

一同「!?」



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:47:44.98 ID:i02HTkDqO

ジェイガン「マルス様!これは!」

マルス「ああ、ジェイガン・・・ジェイガン、僕はメディウスを倒したよ・・・強く、なったよ」

ジェイガン「王子、しっかりなされい!」

マルス「ジェイガンのいうとおり負けなかったよ、ジェイガン・・・」

ジェイガン「マルス様!喋ってはなりませぬ!」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:48:33.41 ID:i02HTkDqO

マルス「ジェ、イ、ガン・・・」

ジェイガン「マルス様あああーーー!!!」

第20章 選ばれし者達 完

ジェイガンは祖国アリティアに戻り軍事国家となったその現状を見た。
かつてマルスが自分自身に投げ掛けてきた疑問をジェイガンは今のアリティアに持った。

エリス「ジェイガン、戦争は人を変えるわ」

ジェイガン「マルス王子もまた変わってしまわれた」

エリスとジェイガンはマルスの墓に花を供える。



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/23(水) 12:49:14.68 ID:i02HTkDqO

エリス「ジェイガン、私はアリティア王国の王女として今後一切の戦争を放棄するわ」

ジェイガン「はっ!エリス様」

エリス「もうマルスのような子を出さないために」

ジェイガン「・・・」

それから数年後。闇のオーブを手にしたハーディンによる英雄戦争が幕を開ける。
英雄戦争にジェイガンが身を投じたのか。史実にはジェイガンの名は記載されていない。

fin

http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322015213/

この記事へのコメント

- 名無し - 2015年05月31日 16:22:40

おもしろかった!
できればマイユニが主人公のアフターストーリーも書いてほしいです!

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