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るろうに観柳「明治回転式機関砲浪漫譚」 その1

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:09:49.81 ID:eVRBDJl40

今からおよそ160年前──
黒船来航から始まった「幕末」の動乱期。

渦中である京都に「人撃ちガトリング斎」と呼ばれる志士がいた。



修羅さながらに人を撃ち、
その弾丸を以って新時代「明治」を撃ち拓いたその男は、
動乱の終結と共に人々の前から姿を消し去り
時の流れと共に「最強」という名の伝説と化していった。



そして浪漫譚の始まりは、明治十一年東京下町から── 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:13:24.81 ID:eVRBDJl40

神谷道場──

観柳「はろぉう」

観柳「私、流浪人をしている実業家、武田観柳と申します」

観柳「喉が渇いてしまったので、水を一杯いただけないでしょうか?」

薫「えぇ、かまいませんけど……」

薫(車輪付きの大きな荷物を運んでるけど、中身は何かしら?)

水を飲む観柳。

観柳「ありがとうございました」

観柳「ところで浮かぬ顔をされていますが、どうされたのです?」

薫「実は──」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:16:22.54 ID:eVRBDJl40

観柳「なるほど、道場の立ち退きを迫る比留間という兄弟から嫌がらせを受け」

観柳「門下生も全員いなくなってしまったのですか」

薫「奴らはもうすぐ実力行使に出るっていっていたわ」

観柳「なら、大人しく道場を手放した方が利口なんじゃありませんか?」

薫「いいえ……父から受け継いだ神谷活心流を守るため、私は最後まで戦うわ!」

観柳「……よろしい」

観柳「おいしい水を頂いた礼に、私も微力ながら協力いたしましょう」

薫「ダメよ! こういっちゃ悪いけど、あなたとても戦えるようには見えないわ!」

観柳「よくいわれますよ。ですが大丈夫、私に任せて下さい」

薫「でも──!」

ドガァンッ!



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:20:46.78 ID:eVRBDJl40

道場の戸を破壊し、比留間兄弟が現れた。

喜兵衛「やれやれ、大人しく道場を売り渡せば痛い目を見ずに済んだものを」

伍兵衛「へっへっへ……」

伍兵衛「“人を活かす剣”だとかほざく道場なんざ、俺様がぶっ潰してやる!」

薫「なんですって!」

観柳「彼のいうとおりですよ」

薫「!?」

観柳「剣に限らず、銃も大砲も全ての武器や兵器は人を殺すために造られたモノ」

観柳「薫さん、あなたのいうことは甘っちょろい戯れ言に過ぎません」

薫「流浪人……!」

観柳「ですが、私はそんな甘っちょろい戯れ言の方が好きですけどねぇ」ニィッ

薫「!」

伍兵衛「ふざけた野郎だ、まずてめえからぶっ殺してやる!」

伍兵衛「この俺の愛刀でなァ……」ギラッ



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:23:30.01 ID:eVRBDJl40

観柳「では私も武器をお披露目いたしましょう!」バサァッ

観柳が布をはぎ取ると、中からは──

伍兵衛「なんだありゃあ……!?」

喜兵衛「回転式機関砲(ガトリングガン)だと!? しかも移動できるよう車輪付!?」

薫「ってことは、あなたまさか──“人撃ちガトリング斎”!?」

観柳「さぁて始めましょうか」

観柳「なんとこれ、弾丸を一分間に二百発も発射するんですよォ!」

観柳「ハーッハッハッハッハ!!!」

ガルルルルルルル……!

伍兵衛「うぎゃあああっ!」

喜兵衛「ぐわああああっ!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:26:12.83 ID:OTntlHYW0

ガトリング斎さんは抹殺が信条なのかな



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:28:34.43 ID:eVRBDJl40

薫「な、何も殺さなくても……」

薫(いえ、二人とも足を撃ち抜かれただけで生きてる!)

激痛にのたうち回る比留間兄弟。

伍兵衛「いでぇぇぇっ!」ゴロゴロ

喜兵衛「うぎゃあぁぁっ!」ゴロゴロ

観柳「殺しはしません。私は“不殺(ころさず)”の誓いを立てていますのでねぇ」

観柳「しかし私がガトリング斎とバレてしまっては、もうここにはいられません」

観柳「さようなら、薫さん」スッ

薫「ま、待ちなさいよ!」

薫「私は人の過去なんかにこだわらないわ!」

薫「私は人撃ちではなく、流浪人のあなたにいて欲しいの!」

観柳「そこまでいわれたら、仕方ありませんねェ」

観柳「私は流浪人兼実業家ゆえ、いつ流れるか分かりませんが」

観柳「しばらく厄介になるとしましょう」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:32:36.74 ID:eVRBDJl40

観柳の財力で道場は潤ったが、門下生は全く集まらなかった。

町中──

薫「待ちなさい! 今この子、観柳の財布をスッたわよ!」ガシッ

弥彦「うるせぇ! さっさとはなせ、ブス!」ジタバタ

薫「なんですってぇ!?」

観柳「いいんですよ、金なら腐るほど持っていますから」

観柳「しかし、スリとは感心しませんねェ」

観柳「おそらくあなたにスリをやらせている大人がいるのでしょう?」

弥彦「!」ギクッ

観柳「どうでしょう。私は実業家として、あなたと対等な“取引”をしたい」

観柳「私がその大人をどうにかしたら、あなたは神谷活心流の門下生になる」

観柳「いかがですかねェ?」

弥彦「俺はこうして捕まっちまったんだ、仕方ねぇ……いいぜ」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:35:48.13 ID:eVRBDJl40

弥彦にスリをやらせていたヤクザ一家に乗り込む観柳。

ガルルルルルル……!

我介「いでぇぇよぉぉぉぉっ!」ゴロゴロ

組長「足が、足がぁぁぁっ!」ゴロゴロ

弥彦(す、すげぇ……!)

観柳「さて、これで門下生になってもらえますね?」ニッコリ

弥彦「……分かったよ」

弥彦「このブスに教わるのはシャクだけど、俺はもっと強くなりてぇからな!」

薫「だれがブスよ! だれが!」

観柳「では今夜は、私の“ぽけっとまねえ”で赤べこで歓迎会と洒落込みましょうか」

こうして神谷道場に、新しい仲間が加わった。



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:38:35.65 ID:eVRBDJl40

ところが、一難去ってまた一難。

神谷道場──

観柳「だれですか、あなたは?」

左之助「相楽左之助。裏社会での通称は喧嘩屋“斬左”」

左之助「最強の維新志士であるアンタと喧嘩しにきたぜ」

観柳「分かりました、受けて立ちましょう」

左之助「へっ、さすがはガトリング斎。ハナシが早くていいねェ」

薫「ちょ、ちょっと大丈夫なの、観柳!?」

観柳「あの若者、並々ならぬ闘気を感じます」

観柳「彼に少しばかり興味が沸きましたのでね」ニィッ



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:41:45.20 ID:eVRBDJl40

河原──

武田観柳と左之助の喧嘩が始まった。

ガルルルルルル……!

あっという間に両足を撃ち抜かれる左之助。

左之助「ぐああ……っ!」ドサッ

左之助(強え……! 斬馬刀の間合いにすら入れなかった……!)

左之助(これが──人撃ちガトリング斎ってワケかい!)

左之助「だが……!」ググ…

斬馬刀を支えに、立ち上がる左之助。

左之助「赤報隊を切り捨て、悪一文字に仕立て上げやがった維新志士なんかには」

左之助「俺は負けねェ! 絶対に負けられねェ!」

観柳(赤報隊……)



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:45:41.03 ID:eVRBDJl40

ガルルルルルル……!

観柳のガトリングガンが、斬馬刀を粉砕する。

左之助「ざっけんな! 憐れみのつもりか!? ──殺せ!」

左之助「たとえ殺されても、維新とか抜かしててめぇらだけふんぞり返るような」

左之助「維新志士なんかにゃ絶対負けねェがな!」

観柳「斬左さん、まだ維新は終わっていませんよ」

観柳「形だけは新時代になったとはいえ、世には苦しんでいる人がたくさんいます」

観柳「私は及ばずながら、そのような人々を一人でも多く救うために」

観柳「金と“不殺”の弾丸をばら撒いているのですよ」

左之助「…………」

左之助(すんません、相楽隊長)

左之助(俺はこの男に完全に負けちまいましたよ……)ドサッ

弥彦(すげェ……! 俺も観柳みてえに心も体も強くなりてェ!)



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:47:44.66 ID:eVRBDJl40

二人の喧嘩を影から眺めていた剣客が一人。

刃衛「うふふ」

刃衛(あれが噂に名高い“人撃ちガトリング斎”か……)

刃衛(是非とも、殺し合ってみたい、が)

刃衛(“不殺”だと? あんな腑抜けたガトリング斎を倒しても面白くない)

刃衛(一緒にいるあの女、ガトリング斎の女と見た!)

刃衛(あれをさらえば、ガトリング斎も本気にならざるをえまい)

刃衛(刀とガトリングガンという違いはあれど)

刃衛(人斬りは所詮死ぬまで人斬り、人撃ちは所詮死ぬまで人撃ち……)

刃衛「うふふふふ……」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:52:30.18 ID:eVRBDJl40

左之助との喧嘩からしばらく経ったある日。

神谷道場──

観柳「ふんふ~ん」カチャカチャ

薫「あら観柳、ガトリングガンのお手入れ?」

観柳「ええ、少しでも調子が悪いと事故や照準のズレにつながりますからねェ」

観柳「ガトリングガンで“不殺”を貫くには、定期点検が欠かせないのですよ」

観柳「ところで弥彦君はいかがですか?」

薫「あなたに刺激を受けたのか、熱心に稽古に取り組んでるわ」

薫「才能はあるし、根性も一流よ。ちょっとナマイキだけどね!」

観柳「あのくらいの子供はナマイキなくらいが──」

ザッ!

観柳「!?」

刃衛「うふわははははははあ!」

刃衛「ガトリング斎! この女を取り返したくば、今晩零時ここへ来い!」シュッ

観柳(斬奸状! あれは……もしや“黒笠”鵜堂刃衛!?)



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:56:39.26 ID:eVRBDJl40

鎮守の森奥 稲荷の前──

ザンッ!

観柳「薫さんを返しやがれェッ!」

薫「観柳!?」

刃衛「結構結構、やはり幕末の頃に口調が戻っているな」

刃衛「人撃ちガトリング斎、勝負!」

観柳「“様”をつけんか、無礼者めェ!!!」

ガルルルルルル……!

一瞬にして、足を撃ち抜かれる刃衛。

刃衛「ぐおおっ……!」ドサッ

観柳「女を人質に勝負を迫るたぁ、とんでもねぇイカレ野郎だ!」

観柳「これだけでは済まさねぇぞ! 刃衛、二百連発で粉々にしてやる!」ガチャッ

刃衛「うふふ、それでいい」

刃衛「あの男と並び幕末最強と称された、ガトリングガンを味わわせてくれェ!」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:57:46.85 ID:BabaeERm0

ガトリングつえー



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 20:58:11.41 ID:GZSIj5sf0

こんなのと刀一本で並んだとか剣心が凄いわ



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:00:44.90 ID:eVRBDJl40

薫「だめェェェッ!!!」

観柳「!」

刃衛「!?」

薫「観柳……あなたはガトリング斎、じゃないわ……」ハァハァ

薫「人撃ちに戻ったら、ダメ……」ハァハァ

観柳「そうでしたね……」

観柳「私は“不殺”を誓った流浪人兼実業家でした」

観柳「思い出させてくれて感謝しますよ、薫さん」

刃衛「待て……ガトリング斎! こんな結末、俺は認めんぞ!」ググッ

観柳「あなたは人を斬る感触が忘れられず、人斬りを止められないそうですが」

観柳「実業家たる私からしてみれば、人でなくとも肉は肉、大差はありません」

観柳「いかがでしょう? ここはひとつ、斬る対象を人から牛に変えてみては?」

刃衛「ふむ……一理ある」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:01:37.40 ID:roryheGQ0

一理ねえよwwwww



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:05:47.96 ID:eVRBDJl40

こうして刃衛は赤べこの従業員となった。

赤べこ──

刃衛「赤べこべこベコ」

刃衛「うふわははははは!」ザクッ

刃衛「ん~む、この牛肉を斬る感触……いいね」ザクザクッ



妙「あの新入りの刃衛って人、ホントよく働いてくれて助かるわぁ」

妙「ちょうど料理人が不足しとったトコでねぇ」

観柳「適材適所……これが“びじねす”における基本ですからねェ」

薫「さすが観柳ね!」

弥彦「ちょっと笑い声がうるせェけどな」

左之助「笑う門には福来る」

左之助「牛鍋屋はあれぐらい笑い声があった方が繁盛するってもんよ」モグモグ

観柳「左之助さん、あなたもたまには自分で勘定を払うようにしましょうね?」

左之助「うぐ……っ!」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:09:36.62 ID:eVRBDJl40

しかし、事件というのは立て続けに舞い込むものである。

神谷道場──

バタンッ!

恵「ハァ、ハァ、ハァ……」

薫「きゃあっ!?」ビクッ

弥彦「なんだ、この女!?」

左之助「道場破りってワケじゃなさそうだな」

恵「ねぇ、ここには武田観柳っていう強い人がいるって聞いたわ」

恵「私を守って逃がしてくれない?」

観柳「私は人々を守る流浪人であると同時に、実業家です」

観柳「“りすく”を天秤にかけて行動を選択しますゆえ」

観柳「私を動かすからには、あなたも洗いざらい全てを話してもらいましょうか」

恵「分かったわ……全て話すわ」

恵「私の敵は──幕末最強の剣客なの」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:14:42.08 ID:eVRBDJl40

恵「私を追っているのは、元維新志士、“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心よ」

観柳「バカな! 私も元維新志士として彼を多少知っていますが」

観柳「たしか明治政府の要職についたはず!」

恵「えぇ、でも字は汚いし、廃刀令を無視するし、致命的な失敗を“おろ”でごまかすし」

恵「そもそもろくに出勤しないし、ってことですぐクビになったらしいわ」

恵「でもクビになった後、絶大な剣の腕で手下をかき集め、一大兵団を作り上げたの」

観柳「……なるほど、そういうことでしたか」

左之助「あの腐った明治政府を職務怠慢でクビになるたぁ、相当なヤロウだな」

恵「そしてどこからか、てっとり早く金になるのは阿片の密売だと聞いて」

恵「阿片を精製させるため、医者である私をさらおうとしているの」

恵「さらに厄介なことに、最近は元御庭番衆の面々を仲間に引き入れたのよ」

観柳「解せませんねェ……」

観柳「御庭番衆は誇り高き隠密集団と聞いています」

観柳「阿片が関わるような企みに乗るとは、到底思えませんが」



80: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/10/29(月) 21:16:32.28 ID:ipM7276T0

剣心屑すぎワロタw



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:18:44.43 ID:eVRBDJl40

恵「聞いたハナシだと、ヤツは“自分との対決”を報酬(エサ)にして」

恵「御庭番衆を雇ったらしいわ」

弥彦「自分との対決? どういうことだよ?」

観柳「……なるほど!」

観柳「先の幕末において、江戸城が無血開城してしまったため」

観柳「御庭番衆は一度も戦うことができなかった……」

観柳「おそらく彼らは自分たちの強さを証明する機会に飢えていたはず」

観柳「そこに、最強の剣客ともいわれた“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心が」

観柳「“自分に協力すれば、報酬として対決してやる”と提案すれば」

観柳「御庭番衆は飛びつくコトでしょうねェ」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:22:15.20 ID:eVRBDJl40

弥彦「ひでぇ……」

薫「なんてヤツなの……」

左之助「ちっ、緋村剣心……とんでもねぇヤロウだ!」

観柳(かつての彼は、超人的な剣の腕を持ちながらも)

観柳(人斬りの罪悪感に人一倍さいなまれる心優しい青年だった)

観柳(幕末と明治維新の激動が、彼を歪めてしまったのでしょうねェ)

観柳(もし運命の歯車が少しでもズレていたなら──)

観柳(私が彼のように、彼が私のように、なっていたのかもしれません……)

観柳「緋村剣心、流浪人としても実業家としても維新志士としても」

観柳「彼を放置しておくべきではない、と判断しました」

観柳「神出鬼没の御庭番衆相手に“待ち”は愚の骨頂です」

観柳「刃衛さんも連れて、こちらから攻め込みましょう!」

左之助&弥彦「おう!」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:24:29.09 ID:4Oo8QEsL0

刃衛参戦wwwwwwwww



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:26:00.24 ID:IjRw0oVz0

あれこれだと御庭番死ななくね?www



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:26:17.88 ID:eVRBDJl40

剣心の屋敷──

剣心「恵殿はまだ拉致できぬのか?」

蒼紫「ああ、だが物見をしていた般若からの報告によると」

蒼紫「高荷恵から事情を聞いたガトリング斎たちが、この屋敷に向かっているとのこと」

蒼紫「俺たちがそれを迎え討ち、高荷恵を奪略する」

剣心「期待してるでござるよ、蒼紫」

蒼紫「抜刀斎……。この任務が終わったら、約束を果たしてもらうぞ」

剣心「もちろん。拙者、約束を破る気はござらん」

蒼紫「ならばいい」

蒼紫「そろそろ奴らが来る頃だ。お前の私兵と、俺の部下を配置につかせてくる」ザッ

剣心「ああ、おぬしに全て任せる」

部屋を出ていく蒼紫。



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:30:47.87 ID:eVRBDJl40

剣心(四乃森蒼紫……“最強”の二文字にとりつかれ、つくづく哀れな男でござるな)

剣心(ガトリング斎は拙者と並んで、幕末最強と謳われた男)

剣心(いくら御庭番衆といえど、勝つことはできぬだろう)

剣心(よしんば勝てたとしても、これまで奴らに与えた任務の中で)

剣心(奴らの武器、戦法、弱点は全て見極めさせてもらった)

剣心(一方、拙者は奴らに一切手の内を明かしてはいない)

剣心(つまり、御庭番衆は拙者の敵ではござらぬ)

剣心(ここで勝とうと負けようと、御庭番衆は滅びる運命でござる)

剣心(かといって、さしものガトリング斎とて御庭番衆相手には手こずるはず)

剣心(消耗したガトリング斎を拙者が斬り伏せ)

剣心(神谷道場にいるであろう恵殿を拉致すれば、万事解決でござる)ニィッ



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:33:13.39 ID:wnkO/Z8H0

この無職クズすぎる



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:34:04.56 ID:eVRBDJl40

剣心の屋敷 正門──

左之助「ここが緋村剣心の屋敷か」

弥彦「でけぇ……」

観柳「彼がまともな商売をしているはずがありません」

観柳「おそらくは腕利きの大工などを刀で脅し、作らせたのでしょうねぇ」

刃衛「刀を持つのは久々だな、うふふ」チャキッ

観柳「“殺し”は困りますよ、刃衛さん」

刃衛「分かっているさ。お尋ね者になれば、牛肉を斬れなくなってしまうからな」

刃衛「それに殺さずとも、肉を斬る感触は十分味わえる」

弥彦(ったく、こんなのが赤べこの料理人だなんて未だに信じらんねーよ)

観柳「では皆さん、突撃いたしましょう!」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:34:53.03 ID:wjWSiHJN0

カオスなパーティーだな



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:37:41.77 ID:eVRBDJl40

観柳「どうです!? 一分間に二百連発できるんですよォ!?」

ガルルルルルル……!

私兵A「うぎゃあっ!」

私兵B「足をやられたぁっ!」

刃衛「うふわははははは! 包丁も悪くないが、やはり刀はいい!」

ザシュッ! ズシャッ!

私兵C「ぐげっ!」

私兵D「ぎゃふっ!」

左之助「オラオラオラァッ! どきやがれぇっ!」

ドゴォッ! バキィッ!

私兵E「ぐわぁっ!」

私兵F「ほげぇっ!」

弥彦「俺だって、神谷活心流の剣士だ!」

バシッ! バシッ! バシッ!

私兵G「何度も頭をひっぱたくな……うぐぅ」ガクッ



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:39:50.33 ID:SmIjAw9V0

これ絶対味方を巻き込むだろwww



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:41:50.06 ID:eVRBDJl40

剣心の屋敷 扉の前──

ひょっとこ「ここから先には行かさねぇぜ!」ズンッ

べしみ「喰らえ!」ギュッ…

観柳「私相手に飛び道具で勝負とは、少々無謀が過ぎますねェ」

ガルルルルルル……!

べしみ「ぐあああっ!」

べしみ(ちくしょう、手足を的確に撃ち抜きやがった……!)ドサッ

刃衛「あちらのデカイのは、油のニオイがプンプンするねぇ」

刃衛「ガトリングガンじゃ引火するかもしれんな……俺が斬る」

ザシュッ!

ひょっとこ「ぐは……っ!」

ひょっとこ(炎を吐く暇すらねぇとはな……!)ドズゥンッ

弥彦「御庭番衆をいとも簡単に倒しちまいやがった……!」

左之助「さすがは元最強の維新志士に、元新撰組隊士ってとこかい」ニィッ



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:44:58.96 ID:roryheGQ0

これ剣心よりつよいんじゃあ…



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:45:03.19 ID:eVRBDJl40

屋敷に突入する四人。

般若「私は御庭番衆密偵方、般若」ザッ

式尉「俺は御庭番衆本丸警護方、式尉」ザッ

般若&式尉「次は我々がお相手しよう」

観柳「……どうやら先ほどの二人とは、格が違うようですねェ」

刃衛「面白い……あの般若面は俺に譲れ」ニィッ

左之助「んじゃ、あっちの筋肉バカは俺に任せてもらうぜ!」

観柳「分かりました」

観柳「では私はこの先にいる、御庭番衆の“御頭”を相手するとしましょう!」

弥彦とともに、さらに奥の部屋に突入する観柳。

バァンッ!

観柳「あなたが御頭、四乃森蒼紫ですねぇ?」

蒼紫「そうだ」

蒼紫「抜刀斎と戦うため、私怨はないが貴様にはここで死んでもらう」

三局の戦いが幕を開けた。



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:49:47.47 ID:eVRBDJl40

般若「キエエエエッ!」

シュバッ! シュバァッ!

般若の鉤爪が、刃衛の頬を切り裂く。

刃衛(紙一重でかわしたはずだが──)ツ…

刃衛(なるほど、あの腕の入れ墨が目測を狂わせているのだな)

刃衛「うふふ、こうでなくては面白くないっ!」

ギャリンッ! シュバァッ! ザシュッ!

般若「私は御庭番衆密偵方、般若! お前の剣術もすでに調査済だ!」

刃衛「うふふ」

刃衛「ならばこれはどうかな?」ギュルッ

ザバシュッ!

般若「が、は……っ!」

般若(刀を背中に回し、持ち手を入れ替えるとは……!)ドサッ

刃衛「“背車刀”までは知らなんだか」

刃衛「だが、なかなか楽しいひとときだったぞ」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:52:48.45 ID:GZSIj5sf0

技見切るの速すぎワロタ



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:53:49.26 ID:eVRBDJl40

ドゴォッ!

左之助「ちぃっ!」

式尉「俺の拳とお前の拳じゃ、俺の方が上のようだな」

左之助「たしかにな……一発の威力じゃ、俺はてめぇに劣るかもしれねェ」

左之助「だが観柳のおかげで、俺は新しい技を編み出したんだぜ!」

ドガガガガガガガガッ!

まるでガトリングガンのように、拳を放つ左之助。

式尉(こんな喧嘩屋が……乱打だと!?)

左之助「てめぇの肥大した筋肉じゃ、こんな芸当は無理だろ!」ドガガガガッ

式尉「くっ……俺様は全身凶器、武器は拳だけじゃねぇんだぜ!」グオッ

左之助「うおおおおおっ!」グオッ

ゴッ……!

両者の頭突き同士がぶつかり合い──

式尉「あ……ぐぅ」ドサッ

左之助(へ……頑固親父譲りの石頭も、たまには役に立つもんだ……)



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:54:13.94 ID:wnkO/Z8H0

大したやつらだ…



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:56:43.83 ID:eVRBDJl40

蒼紫「勝負だ、ガトリング斎」チャッ

観柳「小太刀ですか……」

観柳「たしか通常の刀より小回りがきく分、防御力に長けるとか……」

蒼紫「博識だな。防御に徹した俺の小太刀は、ライフルの弾すら防ぎきる」

観柳「ならば、ガトリングガンの弾はどうでしょうかねェ!?」

ガルルルルルル……!

蒼紫「ぐああ……っ!」ドサァッ

一瞬で足を撃ち抜かれる蒼紫。

弥彦「すげぇ、やっぱ観柳は無敵だ!」

蒼紫「さすがはガトリング斎……殺せ」

蒼紫「でなくば、俺は抜刀斎だけでなく貴様をも狙うぞ」

観柳「かまいませんよ、私はいつでも受けて立ちます」

観柳「それに……あいにく弾切れになってしまいましたのでねェ」

すると──



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 21:57:59.70 ID:wnkO/Z8H0

おい蒼紫wwwww



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:00:47.64 ID:TDGl5Bn40

え、弾切れ?



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:00:51.84 ID:eVRBDJl40

バンッ!

剣心「あれほど大口を叩いたわりに敗北とは、無様なものでござるな」ザッ

蒼紫「抜刀斎……!」

剣心「しかしながら、ガトリングガンを弾切れまで使わせたのは見事」

剣心「褒美として、今から約束を果たしてやるでござる」チャキッ

弥彦「てめぇ! もうそいつは足を撃たれて、立つこともできねぇんだぞ!」

剣心「童(わっぱ)……戦いで、怪我や病気など言い訳にもならんでござるよ」

観柳(まずいですねぇ、この状況で緋村剣心が出てくるとは……)

観柳(弾を補充しなければ蒼紫さんは助けられない……!)

観柳(しかし、あの男がそんなスキを与えるとは考えられない……!)

剣心「まずは動けぬ蒼紫を始末し、次にガトリング斎を斬る」

剣心「童は半殺し程度にとどめ、落人群にでも放り込んでやるでござるよ」

弥彦(ち、ちくしょう……ここまでなのかよォ!)



169: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/10/29(月) 22:01:31.03 ID:ipM7276T0

安定の屑



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:02:27.41 ID:slXPNqmk0

蒼紫とは何だったのか



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:05:40.88 ID:eVRBDJl40

バァンッ!

式尉「ちょっと待ったァ!」

般若「御頭の前にまずは我々御庭番衆が」

ひょっとこ「てめぇの相手を」

べしみ「してやるぜ!」

剣心「負け犬が束になったところで、拙者の飛天御剣流は破れぬよ」チャキッ

般若「ガトリング斎」ボソッ

般若「お前がガトリングガンの弾を補充して、抜刀斎を撃つのに何秒で足りる?」

観柳「十五……いや、十秒あれば」

般若「そんなに早いのか!?」

般若「ならば我々四人でなんとか抜刀斎を食い止めるから」

般若「お前は抜刀斎を狙ってくれ」

観柳「……すみませんねぇ」

御庭番衆、決死の戦いが始まった。



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:06:27.74 ID:zMjcXitz0

早すぎワロタwww



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:09:37.93 ID:eVRBDJl40

だが──

ザシッ! ドシュッ! ズバッ! ビシュッ!

蒼紫「般若! 式尉! ひょっとこ! べしみ!」

すでに傷を負っていたこともあり、四人は五秒足らずで倒された。

剣心「手負いで拙者に挑むとは、過信もいいところでござるな」

剣心「だが、四人ともかろうじて生かしてはいる」

剣心「そしてこうやってこいつらを、人質兼肉壁にしてしまえば──」グイッ

剣心「いかにガトリング斎といえど、手の打ちようがなかろう」

観柳「くっ……!」

蒼紫(この俺が不甲斐ないばかりに……!)

剣心「こいつらを殺されたくなくば、ガトリングガンから離れろ!」

観柳「く、くそっ……!」スッ…

ガトリングガンから離れる観柳。



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:11:03.49 ID:IWMRwsYg0

2行で4人死なすなwww



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:11:49.67 ID:xB154e2m0

例のシーンがほぼカットされとるwww



196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:14:02.42 ID:eVRBDJl40

剣心「おぬしがそのガトリングガンを購入する資金を稼ぐまでに」

剣心「どれほど汗水流して働いたかは知らぬが──」

剣心「並大抵の努力ではなかったはずでござろう」

剣心「だが“陸の黒船”飛天御剣流の力さえあれば、働く必要など絶無!」

剣心「刀でもって脅してやれば、金を払う必要など一切ないのだからな……」

剣心「とはいえ便利ではあるから、これからは阿片で金をも掴み取るつもりでござるが」

剣心「刀! これこそまさに力の証!」

剣心「真の『最強』は拙者! 死ぬでござるよ!」ジャキッ

ギュオッ!

神速にて、丸腰の観柳に斬りかかる剣心。

弥彦「観柳ッ!」

観柳(薫さん、弥彦君、左之助さん、刃衛さん……お別れですねぇ……)

ザシュッ!



198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:15:27.17 ID:FH3vdNjS0

どこまでもクズだった



202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/29(月) 22:19:14.68 ID:eVRBDJl40

剣心「がっ……!?」

刃衛「うふっ……やはりこの感触、いいねえ」

剣心(しくった! 他に気を取られ、こいつのことを忘れていた……!)ガクッ

刃衛「うふわははははは! トドメはくれてやる、やれ!」

観柳「感謝しますよォ、刃衛さん!」

ガトリングガンを構える観柳。

剣心「!」

剣心「ま、待つでござるよ! た、助け──」



観柳「命乞いなら、あなたのお好きな刀様に頼んでみろ!!!」



ガルルルルルルルルルル……!

剣心はあっという間に、両肩と両足を撃ち抜かれた。

剣心「ぐあぁぁぁ……! おろぉぉぉぉ……!」ゴロゴロ

弥彦(さすが観柳……かろうじて“不殺”は守ったみてーだな)



206: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:15) :2012/10/29(月) 22:20:37.63 ID:ipM7276T0

大怪我じゃねぇかwwww
その2

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