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クリスタ「女神なんかじゃないよ」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 21:18:20.86 ID:2JsK/1OZ0

※ネタバレあり
恋愛要素はない



クリスタ「……」ドキドキ

教官「オイ、貴様は何者だ!!」

「ハッ!!なんたらなんたら出身、名無しの権兵衛です!!」バッ

教官「貴様は何をしにここに来た!!」


クリスタ(…も、もうすぐ私の番になっちゃう…)ゴク

クリスタ(……さっきから体の震えが止まらない)

クリスタ(怖気づいちゃダメ!こんなので怖がってちゃ、兵士になんかなれっこないよ…!)グッ

クリスタ(…………クリスタ・レンズ。クリスタ、クリスタ、クリスタ)

クリスタ(私の名前はクリスタ……うん、よし)ドキドキ



教官「貴様は、何者だ!?」

クリスタ「…ハ、…ハッ!××出身、クリスタ・レンズですっ!!」 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 23:05:53.37 ID:2JsK/1OZ0

あと書き忘れたけどねつ造過多なので注意


食堂

ワイワイ ガヤガヤ

クリスタ(兵団志願者ってもっと体が大きい男の子ばっかりかと思ってたんだけど、結構女の子もいて安心したな)

クリスタ(あそこの女の子は私と同じくらいの背だし…)

アニ「……」モグモグ

クリスタ(今日の「貴様は何者だ!」ってやつは怖かったけど、女の子がこれだけいれば私でもやってけるかな…?)

クリスタ(運動なんてからっきしダメなんだけど…。あ、運動といえば、さっきのお芋食べてた女の子のご飯……)

クリスタ(教官にばれたら、怒られるけど…!でも)コソコソ


女の子「ねえ、隣いいかな?」

クリスタ「えっ!! あ…はい!どうぞ!」

女の子「同じ年なんだから、敬語なんて使わないでよ!あはは」

クリスタ「あ…う、うん。えへへ…ごめんね///」

女の子「ねえねえ、名前はなんていうの?・・・・・・~~~」ペラペラ

クリスタ(わ、わあ…。なんかいいなこういうの…ともだちって感じで…)



ユミル「…」



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 23:13:52.80 ID:2JsK/1OZ0



クリスタ「いるかな?あのお芋の子。あ、いた……ってきゃあああああああああ!?」ズオッ

サシャ「パァアアアアアアアアアアアアアン!?よっしゃああああああああああ」

クリスタ「あ、あの、水を先に飲んだ方が…」

サシャ「神はここにおわすったぁぁぁあああああ!!!!あざっす!!!」



ユミル「…おいなにやってんだよ、お前」

クリスタ「!? え、ええっと…この子はずっと今まで」

ユミル「芋女じゃねえ、お前だよ。『いいこと』しようとしてんだろ?」

ユミル「お前は本当にその芋女のためにやったのか?ただ単にお前の自己満足じゃねーの?」

クリスタ「……え… (そんなこと…考えたことなかった)」

クリスタ「私が…役に立つ人間だと、思われたいから…なのかな?」

ユミル「は!?知るかよ。とにかくこの女をベッドまで運ぶぞ」

クリスタ「?? あ、あの…あなたはなんで、『いいこと』をするの?」

ユミル「こいつの馬鹿さ加減には期待できるからな。ただそれだけだ」

クリスタ(……)




8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 23:27:35.94 ID:2JsK/1OZ0

ドサッ

サシャ「んぐー……んぐー…」

クリスタ「はぁはぁ……。運び終えた、ね」

ユミル「みんな寝ちまってるな。私も寝る、じゃあな」

クリスタ「う、うん。あ、そういえば…名前」

ユミル「…」スッ

クリスタ(む、無視されちゃった)ガーン


仕方ないのでクリスタもベッドに潜り込んで目を閉じた


クリスタ(……さっきの子、なんで私にああ言ったのに、私とあの子を助けてくれたんだろう)

クリスタ(あんな面と向かってお前は偽善者だって言われたの、初めて)

クリスタ(…………無視はされるし、怖い目で見られるし…うう、あの子とこれから同室かぁ)

クリスタ(こ、こんなことでめげちゃだめ。明日から訓練も始まるし、もう考えるのやめやめ!眠ろう)




10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 23:47:22.41 ID:2JsK/1OZ0

訓練初日

教官「貴様らにはこれから一か月みっちり基礎体力・筋力をつけてもらう」

教官「巨人討伐に不可欠な立体機動装置を駆使するには貧弱な体の者が多いようだからな」

教官「まずは腹筋200回、背筋200回、終わったら20km長距離走。準備しろ」

「「「ハッ」」」


クリスタ「!? (ふ、腹筋背筋200回…!それが終わっても20kmも走るの…!? できるかな)」

クリスタ(いや、やるしかないよね…!)グッ


20分後


クリスタ「はあ…ッ ううぅ! はあはあ… (く、苦しい)」

ミカサ「…エレン、アルミン、先に行ってる」スッ
エレン「く!ミカサの奴早いな…!」
アルミン「ぜぇぜぇ…はぁはぁ…………」

ライナー「長距離走か」スッ
アニ「…」スッ


クリスタ(あの人たち、早いなぁ。すごいや… 私と同じ女の子もいるのに)

クリスタ(…私も………がんばらないと……!!!)ハァハァ




11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/25(土) 23:57:28.86 ID:2JsK/1OZ0

さらに20分後

クリスタ「うううううぅぅぅ!」汗ダラダラ

アルミン「はぁはぁ…はぁはぁ…っぐうッ」汗ダラダラ

ユミル「……」


教官「貴様らそんな様ではすぐ巨人の餌になるぞ!!!やる気を見せろ!!!もうほとんどが長距離走に移っているぞ!!」

クリスタ「はぁ、はぁ!やっと…終わった!!」クラクラ

ユミル「……」スッ

クリスタ「……あ…あなたも…今…おわ、ったの?」

ユミル「まあな」

クリスタ「にじゅっきろ……がんばろうね…」ニコ

ユミル「…チッ」

クリスタ「…(し、舌打ちされた…)」ガーン



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 00:16:29.72 ID:niaI1MU40


長距離走後

ユミル「っあー…はぁはぁ…さすがにきっついわ」

クリスタ「はぁ…はぁ…ゲホッ……はぁ……」

クリスタ(もう何がなんだか分からないくらい苦しい…死にそう…。どうしよう………吐きそう…っ)


男子「っう、おえぇ…!」ドサ

クリスタ「……!」

ユミル「あ?」

クリスタ「…だ、だいじょうぶ?立てる…?」背中サスサス

男子「う………うん、ごめん……」

クリスタ「お水、あっちで、飲めるよ」

男子「ありがとう……」



クリスタ「…」ヨロヨロ


茂み

クリスタ「っげほ…!!ぅ…ッ ごほっ」

クリスタ「はあ……はあ…」




ユミル「…」イライラ



13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 01:41:42.59 ID:niaI1MU40

夕飯

クリスタ「もう疲れすぎて食欲ないや…」グッタリ

サシャ「じゃあ神様!私が頂いてもいいですか!!」

クリスタ「か、神様?」

サシャ「神様です!あなたは私を救ってくれた神様です!」キラキラ

クリスタ「(まぶしい) 私ヒ…じゃなくて、クリスタっていうの。クリスタって呼んで」

サシャ「私は 「芋女、だろ?」 えええ!?違いますよ、なんですかあなた!」

ユミル「ふん」ニヤニヤ

サシャ「私にはサシャという名前があります!」

クリスタ「サシャ…よろしくね。あの、よければ私のご飯食べる?」

サシャ「いいんですかありがとうございますクリスタ様いただきま」アーン

ユミル「ばーか」ヒョイ

サシャ「!?」ジワァ

ユミル「明日も今日と同じ訓練内容だぞ。ただでさえヒョロイんだから飯抜きなんてしたら死ぬぞ、お前」

クリスタ「え…あ、うん。ありがとう…?」

ユミル「チッ」スタスタ


クリスタ「不思議な人だなぁ」

サシャ「うぐぅ…」



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 02:03:56.90 ID:niaI1MU40

一週間後

クリスタ「はぁ~~~~ もう毎日全身筋肉痛だよぉ」イタタ

サシャ「そうですかぁ?最初は私もなりましたけど、最近は全然ですよ!」

クリスタ「すごいねサシャ…」


クリスタ(毎日食べて腹筋背筋その他もろもろの筋トレして、走って、吐いて、疲れ果てて眠る生活)

クリスタ(入団した時は女の子多いし、ついてけるかなって思ってたけど…これは予想以上に……きついかも)ゲッソリ


サシャ「でも私よりすごい人があそこにいますよ。ミカサとアニです」

ミカサ「…?何?」

アニ「……あんたらもう少し静かにしゃべってくれる」

サシャ「あ すいません」

クリスタ「二人とも……成績すごくいいよね。どうしたら二人みたいになれるのかな…」

ミカサ「別に特別なことはなにもしてない」

クリスタ「そうなんだ。すごいなあ」

クリスタ「…すごいなぁ……」




17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 02:32:08.60 ID:niaI1MU40


訓練 長距離走

クリスタ「はっ…はっ…(あともうちょっと!)」ザッザッ

アルミン「はぁはぁ…あれ?」グラッ

クリスタ「あ! 危ないよっ!」グイ

アルミン「あっ……ありがとう、ちょっとめまいが」

クリスタ「ううん。もうちょっとだから一緒にがんばろ!」

アルミン「うん…!!」


アルミン「な、なんとか終わった…ゼエゼエ… 君、よく僕と順番いっしょになるよね?僕はアルミン・アルレルト」

クリスタ「お互い運動は得意じゃないみたいだね…。私はクリスタ・レンズ。よろしくね」

クリスタ(優しそうな男の子だなぁ。運動苦手な仲間がいてよかった…)


教官「何をくっちゃべっている!?貴様らが最後だ!口を動かす暇があるなら体力つけてこい馬鹿者!」

クリスタ「ひ…!すいません!」ビク

アルミン「申し訳ありません!」



18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 02:43:01.78 ID:niaI1MU40

夜 ベッドの中

サシャ「んぐううう…」zzz
ユミル「うるせーなこいつ」


クリスタ(今日も疲れたぁ……あの後また吐いちゃった…)

クリスタ(最近ちょっとずつ友達が増えて嬉しいけど、体力づくりの訓練は厳しいし)

クリスタ(教官には怒られちゃうし…あの人怖いよ……)ジワ

クリスタ(…………もう、やめたい………)

クリスタ(……)

クリスタ(でも……帰るところなんてないんだから)

クリスタ(なんとか頑張らなくちゃ。大丈夫、だんだん体力もついてきてる……気も、しなくもないもんね!)

クリスタ(大丈夫、大丈夫、大丈夫…!もう寝よう!明日のことは明日考えよう!)グググッ


――――――・・・
―――・・・




19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 02:59:36.60 ID:niaI1MU40

ひそひそ ひそひそ

―――よくもまあ・・・おめおめと・・・
はじを さらして・・・いきてられるわね・・・

×××がいっそ死んでくれれば 都合がいいんだが・・・
いいえ いっそ生まれてこなければ・・・ねえ
まったくあいつはよけいなことを・・・してくれたもんだ・・・


クリスタ(……ここどこ?)
クリスタ(あれ…急に場面が変わって)

気がつくと目の前には、ひとつの墓標があった


<×××・××―――人類の名誉のため戦い、仲間を庇って尊き死を遂げる―――>


クリスタ「私の名前…」


「それではこれより被告人××の裁判を行う」
「被告人の生に意味はあったか?それとも無価値だったのだろうか?」

クリスタ「…?」


「××は私を庇って死にました!彼女のおかげで私は生き延びれた!」
「だから××の生に意味はありました!彼女は人類のために死にました!」

「まあ!なんてこと。以前あんなひどいことを言ったことを撤回するわ」
「すまない××!私たちの家に戻ってきてくれないか!」


××・・・・・・××・・・・・・・・××・・・!



20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 03:27:29.77 ID:niaI1MU40

……タ、……リ…タ…!

「クリスタ」



クリスタ「…ッ!」ビク

ユミル「ああ、やっと起きた。お前寝言がうるせーんだよ」

クリスタ「寝言……。あ、まだ夜なんだ…。私なんて言ってたの?」

ユミル「……さあな。よく聞き取れなかった。つーかなんで泣きながら笑ってんだよ」

クリスタ「あれ?…なんでだろ。でもすごく嬉しい夢だった気がする…」

ユミル「……」

クリスタ「あ、あの。うるさくしてごめんね。ありがとう」

ユミル「……お前見てるとイライラすんだけど」

クリスタ「えっ」ガーン

ユミル「なんでいっつも、他人を優先すんだよ?いっつもいっつも!自己犠牲してるアタクシ健気ーとか、そーいうつもりなわけ?」

クリスタ「べ、別にそういうつもりじゃないもん」

ユミル「ぁあん?」ギロ

クリスタ「うっ」ビク


クリスタ「……っ」キッ

ユミル(お?)



23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 12:44:21.19 ID:niaI1MU40

クリスタ「あなたこそ、どういうつもりなのっ?私を見ててイライラするなら…見なければいいのに」

クリスタ「訓練初日にサシャにあげようとしたご飯をちゃんと食えって言ったり、ほかにもいろいろからかってきたりっ」

クリスタ「無視したり、舌打ちしたりっ、あとギロッて睨むのやめてよっ」

ユミル「ば、馬鹿。ほかの奴起きるだろ、声のボリューム抑えろよ!」ヒソヒソ

クリスタ「…ごめんなさい」

ユミル「………ふん。でもお前も結構言うじゃん、見なおした」

ユミル「ユミルってんだ、私」

クリスタ「え?…ユミル…」

ユミル「そ。まあよろしくな、クリスタちゃん」ニヤ

クリスタ「…あ、うん。えっと、よろしく…?」

ユミル「じゃあとっとと寝ろよ、また明日ぁ」ゴロン



クリスタ(…よく分かんないけど……名前、教えてもらえた。笑って…もらえた)

クリスタ(………えへへ)



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 12:45:27.04 ID:niaI1MU40



ユミル「……zzz」
サシャ「んぐー…ふぁー……」スヤスヤ

クリスタ「…早く目が覚めちゃったな。あれ?ベッドがふたつ空いてる」

クリスタ「あそこは確かアニとミカサの…? ……ちょっと外に出てみようかな」



バシッ バシッ


クリスタ「この音なんだろう…。あっ」

アニ「……」バシッ

クリスタ「アニ!?」

アニ「……なんだ、あんたか」チラ

クリスタ「なにしてるの?」

アニ「筋トレばっかじゃ体なまっちゃうから、ちょっと運動してるだけ」バシッ

クリスタ(す、すごいキック…)



25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 12:45:58.67 ID:niaI1MU40

クリスタ(成績のいいアニが、朝早く起きて自主練習してたなんて、知らなかった)

クリスタ(…あ、あそこにいるのはミカサだ。ミカサも何かしてるのかな?)

ミカサ「……クリスタ、なにしてるの」

クリスタ「早く起きすぎちゃって。ミカサは?」

ミカサ「…」ジーッ


エレン「……」ザッ ザッ


ミカサ「エレンの朝練に付き合ってる」

クリスタ「あの人、いつも食堂で喧嘩してる人だよね。エレンっていうんだ」

ミカサ「そう。私の家族」

クリスタ「へえ~、仲良しだね。いいなあ…。でも、あの男の子も確か訓練で成績良かったのに」

ミカサ「エレンは、頑張りやさんだから…」

クリスタ「……みんな、すごいなあ。訓練で疲れてるのは、みんな一緒のはずなのに」



エレン「……」ザッ ザッ



クリスタ「…よしっ!!」




26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 12:46:34.90 ID:niaI1MU40

サシャ「ふぁ~眠いです。それはそうといつまで訓練は基礎体力作りなんですかねえ?」

アニ「さあね」

ユミル「ず~~~っと筋トレとマラソンじゃ、芋女に賛成するわけじゃねえけど、飽きちまうよなぁ」

サシャ「だから芋じゃなくってサシャですって」

クリスタ「あの、ちょっと私、消灯の時間まで外でてくるね!」

サシャ「え?クリスタ、どこいくんですか?」

クリスタ「すぐ戻るよ!」



クリスタ(成績上位の人たちだって、きっと努力したからすごいんだ)

クリスタ(私だって…私だって、負けないんだから!私は、私は…立派な兵士になって…それから)

クリスタ(それから…えっと、どうしたいんだっけ…)

クリスタ「…はぁ…はぁ…はぁ…あと3周…っ」ザッ ザッ


ユミル「…」




27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 12:47:16.57 ID:niaI1MU40

クリスタ「はぁ…きっついなあ…でも、消灯の時間に間に合った。寮に戻らないと」

ユミル「おつかれ~」ヌッ

クリスタ「ひぃ!? あ…ユミル。な、なんでいるの?」

ユミル「別に?たまたま。それより隠れて自主練なんてさすがいい子ちゃんだな」ハッ

クリスタ「……違うよ」

ユミル「まあ、どうしてもお前が一人で練習すんの寂しいってんなら、私が付き合ってやってもいいぜ?」

クリスタ「?? 別に寂しくはないけど…?」

ユミル「ああん!? 寂しいだろ!?寂しいよなぁッ!?」ガッ

クリスタ「わわ、なにっ……寂しいよ、寂しいから!離してよっ」

ユミル「ふん。仕方ねえなぁ。じゃあ明日から付き合ってやるよ。オラ、寮に戻るぞ」

クリスタ「も~、わけ分かんないよ…」



32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 17:18:44.54 ID:niaI1MU40

教官「基礎体力は皆培われたようだな。今日より貴様らには座学、技巧術、兵站訓練、馬術、対人格闘術、そして…立体機動装置の訓練をうけてもらう」

教官「特に立体機動には多くの危険を伴う!その訓練でさえ死傷者がでなかった年はないほどだ!!」

教官「心して訓練に取り組むように!!」

「「「ハッ」」」


クリスタ(毎日走ったおかげで、大分体力がついてきた気がする。訓練で長距離走っても、吐くことはなくなったし!)

クリスタ(立体機動はちょっと恐いけれど、ほかの訓練も頑張らなくっちゃ)ドキドキ



座学


先生「巨人の肉体はペラペーラペラリーノうんたらかんたら…」
先生「……ここまでが巨人の知っておくべき基本的知識だな」

先生「これらを踏まえ、対巨人戦で有効な戦い方はどのようなものであるか、君たちで考えてみてくれたまえ。自由な発想をしてほしい」


シーン

アルミン「はい、先生。巨人が~~~~の性質をもっていてさらに~~~~であるならば、逆に現在の~~~~という方法ではなく
     ~~~~~~をした方が効率がよいのではないかと思います」

先生「ふむ。なかなかおもしろい。が、その際~~~~はどうするつもりかね」

アルミン「それは~~~~~~で、~~~~~・・・」


クリスタ(ま、まったく言ってる意味が理解できないよ)ガーン




33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 17:19:14.83 ID:niaI1MU40

クリスタ「アルミン…体力のことで私の仲間だと思ってたけど…アルミンってすっごく頭がよかったんだね…」ズーン

アルミン「えっ、いやそんなことないよ」テレ

クリスタ「私もせめて勉強面はがんばろうと思ってたのに、内容が全然わかんなかった…」

ユミル「心配すんな、私もわかんなすぎて半分寝てた」

コニー「俺は分からなすぎてむしろ理解できたぜ!」

サシャ「奇遇ですね!私もです」



クリスタ(うう。これからは毎日予習と復習もやらなくっちゃ、ついてけないよ…)



34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 17:19:40.49 ID:niaI1MU40

技巧術

「これにこの部品を組み合わせる。するとここがこうなるからその間に今度はこれをうんたーらかんたーら」
「ほう!ブラウンとフーバーはなかなかうまいな!」

クリスタ「」



対人格闘術

クリスタ「はぁぁ!」

ユミル「なんだぁ?その鈍いパンチ」パシッ

クリスタ「うぅ…」




35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 17:20:14.60 ID:niaI1MU40

馬術

クリスタ「わ、お馬さんだ」

サシャ「村に残してきた私の馬元気ですかねぇ…」

ユミル「お前の馬も食い意地はってそうだな」


クリスタ「これからよろしくね」ナデナデ

馬「ヒヒーン」

ユミル「……」


パカラッ パカラッ

「おお、レンズはなかなか筋がいいじゃないか。馬と以心伝心のようだ」

クリスタ「えっ!私がですか!?」

「馬術は一見重要そうに見えないかもしれないが、壁外調査に必要不可欠なものだ、そのまま励むように」

クリスタ「は、はい!!(やった…褒められた!)」



42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 21:29:52.00 ID:niaI1MU40

クリスタ「…」ニコニコ

ユミル「おいクリスタ、さっきから何ニヤニヤしてんだよ」

クリスタ「だって初めて訓練で褒められたんだもん」ニコニコ

ユミル「どんだけ嬉しいんだっつの」グシャグシャ

クリスタ「わー!もうユミル!髪ぐしゃぐしゃしないでよ!」

ユミル「ぶふっ 爆発したみてぇ!」ゲラゲラ



エレン「あの小さい女の子、やるなぁ。調査兵団には高度な馬術が不可欠だからな…俺もがんばらねーと!」




43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 21:31:06.76 ID:niaI1MU40

夜 女子寮

サシャ「むにゃむにゃ…トイレ…… ふぇ?クリスタ、こんな時間まで灯りつけてなにしてるんです?」

クリスタ「あっ! ええと…」

サシャ「ひえええ、勉強ですか!?」

クリスタ「…うん。私は立体機動や体術がサシャやユミルたちほどうまくないし……せめてこれだけでも、がんばりたいの」

ユミル「ほどほどにしとけよ、明日寝坊しても起こさねーからな」

サシャ「とか言ってこの間ちゃんと起こしてあげてたくせに…」ボソ

ユミル「ぁあ!?」

サシャ「おトイレおトイレ~」スタコラ

クリスタ「あはは…分かってるよ、もうすぐ寝るから」

ユミル「…灯り漏れてまぶしーだけだよ!」




44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 21:31:44.70 ID:niaI1MU40

―――――――・・・

座学


先生「ぺらぺらぺらりーのぺらりーぬうんぬんかんぬん、これは先週話した兵法理論を応用した技術であるが、その内容を誰か…ふむ、そうだな」

先生「レンズ訓練兵、説明してみなさい」

クリスタ「…はい」ドキ

隣の席のアルミン(クリスタ、大丈夫?)

クリスタ(…うん!)

クリスタ「えっと、~~が~~年に考えだした理論で、まず~~~を~~~にして~~~~とすることで効果を発揮するものです」

先生「よく復習してあるな。では…***の状況下ではその技術は有効であるか無効であるか、君はどう考える?」


クリスタ「………え、と」ゴクリ

クリスタ「無効だと…思います。なぜなら~~~~だから、です」

先生「…よろしい。きちんと学習したことを整理できているな。皆、レンズを見習うように」


クリスタ「…!」

アルミン(すごいよ、クリスタ)ニコ

クリスタ(ありがとう…えへへ///)テレテレ

ユミル「……」グシャグシャ

クリスタ(ちょっと、だからやめてって///)




45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 21:57:16.22 ID:niaI1MU40

朝 食堂


ユミル「席空いてねぇな」

クリスタ「あ……あそこ空いてるよ。ミカサ、アルミン、ここ大丈夫かな?」

ミカサ「…うん、かまわない」

アルミン「おはよう二人とも」

エレン「あ。馬術のときの。なんだ、二人とも知り合いだったのか」

クリスタ「あ。えっと、エレン…くん?だよね」

エレン「エレンでいいって。俺の名前知ってるとは思わなかった」

クリスタ「うん、ミカサから聞いたのと、あといつも食堂で喧嘩してるから…………ハッ!ごごごごめん!そんなつもりじゃ…」アワアワ

ユミル「あっはははは!確かにあんたの名前は有名だな、エレン・イェーガー。あのジャンとセットでさ」

エレン「んだと? ちぇっ、あいつとセットなんて死んでもいやだね。お前の名前は?」

ユミル「なんで私の名前をお前に 「こっちはユミルだよ!」……おい」

クリスタ「私はクリスタ。よろしくね エレン」

エレン「ああ。よろしくな」



クリスタ(いっつもジャンって人と喧嘩してるから、恐い人かと思ったけど全然そんなことなかった…)

クリスタ(そうだよね、アルミンとミカサの友達だもん)

クリスタ(ユミルも最初はすごく恐かったけど、最近はそうでもないって分かってきたし……)



46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 22:13:07.94 ID:niaI1MU40


アルミン「最近クリスタすごい頑張ってるよね。座学や技巧術もそうだけど、ほかもいろいろ。教官も気にしてたよ」

クリスタ「えっ そうかな。アルミンの方がすごいよ…」

エレン「俺も馬術の時すげぇなって思ったよ」

ユミル「当然だろ?私のクリスタなんだからさ」ハッ

ミカサ「クリスタもすごいけど、私のエレンもすごい」

ユミル「あ?」

アルミン「二人とも、よくわからない張り合いはやめようよ…」



クリスタ「あはは。そういえば、もうすぐ最初の総合成績発表がでるよね」

エレン「おう、そうだったな。なんか緊張するよな。ミカサにもジャンにも負けたくねぇ…」ジロ

ミカサ「……!(エレンが目で「お前よりいい成績とれたら結婚してくれ」と言っている…!)」

ミカサ「わ、私は構わない…エレン…」

エレン「いや、なんのことだよ」

ユミル「ヤンデレこえー」




57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:55:16.12 ID:vYNxoLtv0

教官「今日は個々人のこれまでの総合成績表を渡す。名を呼ばれた者は前へ」
教官「なお成績上位者の名を掲示板に張り出しておくので、各自確認するように」


クリスタ「…」ドキドキ

ユミル「よっ、クリスタどーだった?」パッ

クリスタ「ああ、ユミル勝手に見ないでよー!」


ユミル「ふんふん。馬術はかなりいい感じだな。座学と技巧も結構いい感じじゃん」

ジャン「ん?」

サシャ「立体機動はちょっと苦手みたいですけど、格闘とかもあともうちょっとで平均くらいじゃないですか!クリスタ体ちっちゃいのにすごいですよ!」

ユミル「やるじゃん、クリスタ」ニヤ

ジャン「ん?」


クリスタ「も~!二人のも見せてよね」サッ

サシャ「あ」



クリスタ「っええ!?ユミル、すごい成績いいじゃないっ」

ユミル「そーかぁ?」

クリスタ「サシャも、座学以外は成績いいし」

サシャ「えっへへ~。でも馬術は負けますよ」

クリスタ「うう…二人に負けないもんね!」ダッ

ユミル「おい!どこ行くんだよ?」

クリスタ「掲示板見に行こ!」




58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:56:31.95 ID:vYNxoLtv0

ザワザワ ザワ

クリスタ「みんな成績上位者を見に来てるみたいね」


エレン「くっそ!!ミカサがトップかよ!負けたー!」

ミカサ「……くっ!(手を抜けばよかった…エレンのプロポーズが…)」

アルミン「なんで勝ったミカサが悔しがってるんだい?」


ライナー「まあ、俺たちも健闘した方か」

ベルトルト「ミカサには負けちゃったけどね」


マルコ「僕は入ってないか…。あ!ジャン、君の名前がのってるよ!」

ジャン「おっ!本当だ」

ジャン「おいエレン、残念だなぁ………俺にもミカサにも負けて?人間に負けるくらいなのに、そんなんで巨人駆逐とかできんのか?」プスス

エレン「う、うぜえ…!!!」



クリスタ「ミカサが一位!?すごいよミカサ、女の子なのに…」

ミカサ「女とか男とか関係ない。私はエレンを守るために強くなる」


ジャン「……エレン、一発殴っていいか?」ギリギリ

エレン「いいですよとでも言うと思ったか?」ギリギリ


クリスタ(うわあ、アニも名前が載ってる!私と体格同じくらいなのに)

クリスタ(……ううん、女の子だとか体格なんて関係ないんだ…)

クリスタ(もっともっと私も頑張らなくちゃ)

クリスタ(…もっと)




59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:57:43.28 ID:vYNxoLtv0

――――――・・・・
――――・・・


「じゃまだなあ」「じゃまね」「いなければよかったのに…」


ため息
張り付いた笑顔
嘘つき


(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)
(どうしたらみとめてもらえますか?)
(だれもいないところでしずかにしてればいいですか)





「『いいこと』しようとしてんだろ?」






(……)
(………だってだれかに、いい子だねって)
(言われたいんだもの)


――――・・・
――――――・・・・





クリスタ「……」パチ

クリスタ「なんか変な夢見た気がする…なんだったっけ? まあ、いいや」

クリスタ「着替えしちゃおっと!」




60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:58:14.06 ID:vYNxoLtv0

クリスタ「今日は暑いねー」

ユミル「だな。あ、水筒もってくるの忘れた」

クリスタ「ここで待ってるから、とってきた方がいいよ。日差し強いし」

ユミル「じゃあちょっと行ってくっから。いい子で待ってろよ」バシッ

クリスタ「いたっ! 子どもじゃないんだから…」




クリスタ(………暇だな)

クリスタ(ん? なんかあそこの兵舎の陰から人の声が聞こえる……こんなところで何してるんだろ)



「いいもんもってんな!よこせよ」
「…で、でもそれは……母さんが送ってくれたもので…」
「は?お前訓練で散々俺たちの足ひっぱっといてそんなこと言えるんだ?」
「……うぅ……」



61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:58:59.33 ID:vYNxoLtv0

クリスタ「!?」

クリスタ(あれはダズ……と、あとの二人はしゃべったことないから分からないや)

クリスタ(3人でなにして…って、そんなこと分かり切ってるよね……)

クリスタ(止めなきゃ!!……で、でも。いじめてる2人はすごく身体がおっきい。わ、私で止められるの?)ドキドキ

クリスタ(ユミルが来るの待った方がいいんじゃ……!)



「お願いです…それだけは……母さんが、母さんが…」
「チッ うっせえなぁ」ドカッ
「うぐっ」



クリスタ「…………ッ」


クリスタ(お母さん…)ギュッ


ざっ


クリスタ「……こっ、こらぁ!!なにしてるの!?人の物とっちゃだめなんだよ!!!」ブルブル



62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 01:59:38.46 ID:vYNxoLtv0

ダズ「!?」

男1「……あ?なんだよチビ」

男2「つーか俺たち、こいつの友達だから。コレもこいつがくれたもんだし」

男1「そうそう。な?ダズ。訓練での失態のお詫びだよな?」


ダズ「えっ…………あぅ…」

男1「そーだよなぁー?」ゲシッ

ダズ「!!げほっ おええ」


クリスタ「! やめてよ…!!」

男2「女を殴る趣味はないが……お前も騒げばあいつと同じ目にあっちゃうよ?」スタスタ

クリスタ(こっちに来る…!ど、どどうしよう。この体格差じゃ勝てないよ……逃げる?)ブルブル

クリスタ(…………そんなこと、できない。何のために訓練を頑張ってきたの、クリスタ)

クリスタ(私はもう、部屋の隅に縮こまってた臆病な子どもじゃない…!!)




63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 02:01:17.73 ID:vYNxoLtv0

クリスタ「…えいっ!」ブンッ

男1「っごぱぁ!!!??」ビックーン

クリスタ(いやぁぁぁあ!なんかぐにゃっとしてたぁぁあぁ)グスン

男2「て、てめぇこのチビスケ!そりゃ反則だろうが!」

ガシッ

クリスタ「あっ!離してよ!触らないでったら!」ブンブン

男1「オマエェェェェエ……ユルサンゾォ……」






「ほー」
「誰を許さないって…?」





64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 02:02:10.88 ID:vYNxoLtv0

ごごごごごご…



ライナー「教えてほしいもんだな」←185cm 95kg

ベルトルト「こういうのいけないと思うな…」←192cm 82kg

ユミル「どこから削ごうかなぁ………悩むなあ……」←超硬質ブレード装備


男1「」
男2「」
ダズ「僕被害者です」



クリスタ「ユミル…!」



76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 22:51:25.74 ID:vYNxoLtv0

――――――・・・・
――――・・・


男「「まことに申し訳ありませんでした」」ドゲザ


ベルトルト「ちょっとやりすぎじゃ…」

ユミル「いや、これでも勘弁した方だろ」

ライナー「大丈夫か、クリスタ、ダズ」

ダズ「うぅっ、どうもありがとう…みんな……」グスグス

クリスタ「本当にありがとう。…どうして私の名前を知ってるの?」

ライナー「今日この後の訓練で俺ら一緒の班だろ?名簿で見たんだ」

クリスタ「そうだったんだ。二人は成績上位のライナーと、ベル…ベルベ…ベルベルトだよね。よろしく!あ、この子はユミルだよ!」ニコッ

ユミル「勝手に紹介しないどくれよ」

ベルトルト(やばい、満面の笑顔で言われてしまうと訂正できない)

ライナー「あ、あー…悪いな、こいつの名前は覚えづらいと思うんだが、本当は…」

クリスタ「え!?ご、ごめんね、間違ってた!?」アセアセ




ベルトルト「いや、ベルベルトであってるよ」キリッ


ユミル(ベルベルさん…)ジーン

ライナー(漢だな、ベルベル…)




77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 22:53:04.99 ID:vYNxoLtv0

ユミル「っつーか、お前はなにやってんだよ!」ゴツン

クリスタ「きゃっ」

ユミル「なんで私が戻るの待たなかったんだ。馬ー鹿ーかーおー前ーはー?」グリグリ

クリスタ「いたいいたいいたい!やめてって、ばぁ!」ゴツン

ユミル「ごふっ」


クリスタ「私だって訓練をうけてきた兵士なんだから。あんなこと、見過ごせないよ!」

ライナー「…ほう。なかなか骨のある奴だな。次の訓練でも期待してるぜクリスタ!それからさっき圧倒的な戦闘力を見せつけたユミル!」

ベルベル「がんばろうね」

クリスタ「うん!がんばろっ!」

ライナー「ああ、結婚式はいつにしようか。(さあ、そろそろ時間だ。教官にどやされる前に行こうぜ)」

クリスタ「!?」

ユミル「えーっと、さっきの刃確かここに残してたよなぁ…おお、あったあった……」ジャキ





78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 22:54:18.68 ID:vYNxoLtv0

立体機動訓練

ジャン「お前らおせーよ。待ちくたびれた」

ユミル「あん?あんたも一緒の班だっけ」

ジャン「そーーだよ!!なんだお前喧嘩売ってんのか?ソバカス女」

ライナー「悪い悪い、ジャン。ちょっとあってな」

ジャン「え…その返り血だれのだよ…」

クリスタ「あ……。私クリスタ、こっちはユミル。今日はよろしくね」

クリスタ(いつもエレンと喧嘩してる人だ…確か憲兵団志望の)

クリスタ(!? 今気づいたけどこの班、成績いい人ばっかり!私立体機動一番苦手なのに…!)

クリスタ(が、がんばろう)

ジャン「おう、俺はジャンだ。よろしく」

ベルベル「僕はベルベル。改めてよろしく」

ジャン「は?」




79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:01:57.13 ID:vYNxoLtv0

ライナー「今日は5人1組で立体機動の練習か。

ジャン「つってもまだ初歩だから、班で連携をとるっていうよりは、お互いの癖を見極めて補助しあうってのが本命みてぇだな」

ベルベル「ほーん、で?」

ユミル「ベルベルさん今日どうした…?まあ、とにかくやるか」

クリスタ「えっと4人はもうアンカー挿して飛ぶことできるんだっけ。私はまだアンカーがうまく挿せなくて…」

ユミル「私は飛んでる最中の姿勢制御がな…」

ジャン「そうか。とりあえずじゃあユミルとクリスタ飛んでみろよ。俺たち見てっから」



ユミル「いくぜー」

ジャン「おう。この木の上まで飛んでみてくれ」

ユミル「おう」バシュッ


ユミル「…っとと…。どうだった?」スタッ

ベルベル「うーん。ちょっと上体をそらしすぎかもしれない」

ジャン「もうちっとこんな風にしたらいいと思うぜ」

ユミル「ふーん、なるほどね」



80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:02:27.42 ID:vYNxoLtv0

ライナー「なかなかうまいな。じゃあ次はクリスタ、まずアンカーをあそこの木に刺してみてくれ」

クリスタ「うん」バシュッ

ライナー「ああ、少しだけ角度が悪いな。こうした方がアンカーはよく刺さる」

クリスタ「え、あ…。あ、ほんとだ!ライナーすごい!」ドスッ

ライナー「…」



ユミル「…」スッ

ジャン「ユミル、アンカーを人に向けて刺すのはよした方がいいぜ。ライナーの心情がだだ漏れとはいえ」



81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:02:57.44 ID:vYNxoLtv0

ユミル「おい。そろそろ飛んでこいよ。立体機動の訓練だろ?」

クリスタ「えっ 飛ぶの…」

ユミル「飛ぶだろそりゃ」

ジャン「よし来い!」


クリスタ(実はちょっとまだ高いところに飛んでくのが怖かったり…)ゴク

クリスタ(でもみんなが教えてくれてるんだから。頑張ろう)


ライナー「? おいなんか顔色悪いぞ」

クリスタ「だだだ大丈夫だよ!よよよよよーしじゃあ行くよ!!」ビュン




びゅううううううう


クリスタ(ひゃぁぁぁぁぁぁ……!!!速い速い速い速い!!高い!)

クリスタ(でももうすぐ木っ!木だから着地!しないと!………あれ!?ななななんで止まらないのかな!)


ユミル「クリスタ!あぶな―――」


クリスタ(ぶ、ぶつか………っ!!)ギュッ



82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:03:36.77 ID:vYNxoLtv0


がしっ


ジャン「馬鹿野郎!! 目瞑ったら何も対処できねえだろうが!!」

クリスタ「!? ジャ…ジャン?」


ライナー「おいおい間に合ってよかったな…ひやっとしたぜ」スタッ

ベルベル「大丈夫?」スタッ

ユミル「はぁーーー…」スタッ


クリスタ「ご、ごめんなさい……本当に……」ショボン

ジャン「…ああいや、俺も怒鳴っちまって悪かった」

クリスタ「ううん。助けてくれてありがとう…」ショボン

ジャン「……」



ユミル「…」(テメェなんかフォローしろやという目)

ライナー「…」(馬鹿野郎とか…言い方あるだろジャンという目)


ジャン「……」ダラダラ

ジャン「……わ、」


教官「訓練終了!こっちに集合しろ!!」




83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:04:08.73 ID:vYNxoLtv0

夜 女子寮


クリスタ「…」ショボン...



女子「「「「……」」」」


サシャ「……な…なにがあったんですか。いつもにこにこしてるクリスタが…」

ミカサ「体育座りで微動だにしない」

アニ「……不気味だね」

ユミル「ああ~…。今日の立体機動で失敗しちゃってさ。んであの馬面が『馬鹿野郎!死にてぇのか!!』ってな感じで」

サシャ「ジャンは思ったことすぐ口に出ますからね」

ミカサ「そのせいでエレンとよく喧嘩してる」

アニ「はぁ…あんたさっさと慰めてきなよ」シッシッ

ユミル「……言われなくったっていくさ」スクッ





84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/29(水) 23:07:14.45 ID:vYNxoLtv0

クリスタ「…」ショボボン...

ユミル「クーリースータっ」コツン

クリスタ「…」

ユミル「(無反応だと…!?)お前なぁ~にジャンに馬鹿って言われたくらいで凹んでんだよ!繊細でちゅねーークリスタちゃんは?」ケラケラ

クリスタ「…」

ユミル「……ジャ、ジャンの言うことなんか気にすんなって!な?あいつ馬面だから!要するに馬面は馬で、脳みそも馬並なんじゃねぇの!?」

クリスタ「…」

ユミル「………!……!」チラチラ



サシャ(……あの、ユミルがすっげえかっこつけてクリスタのところに行ったくせに、今めちゃくちゃ「助けて!」って感じにこっち見てくるんですけど)

アニ(私は気付かないフリをしておく)




86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:25:29.36 ID:U+h+rPNv0


ユミル(ちょ、なにお前ら無視決め込んでんだよ!!ぶっ飛ばすぞゴラァ!!)

クリスタ「……大丈夫だよ、ユミル。心配しないで」

ユミル「!!」

クリスタ「ごめんね。ジャンに言われたからじゃなくて、自分の出来なさに落ち込んだだけだから。もう寝るね。おやすみなさい」モゾモゾ

ユミル「あっ おい……」




ユミル(チッ………~~~~~~っめんどくせえなぁあ~~~)ソワソワ

サシャ「あの、貧乏ゆすりと10秒ごとにクリスタのベッドチラチラ見るのやめてもらえますか。うっとうしいんで」

アニ「あんたもう寝なよ」

ユミル(うっせええええええええよばーーーか!!!)ソワソワ



87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:26:01.23 ID:U+h+rPNv0





クリスタ「……」パチ

クリスタ(あんまり眠れなかったな……別に立体機動が苦手だったのは、昨日に始まったことじゃないのに)

クリスタ(なんでこんなに気分が沈んだんだろう……鉛を飲み込んだみたい)

クリスタ(今日は訓練がない日だし、ユミルに立体機動の練習に付き合ってもらおうかなぁ)

クリスタ(まだ今は誰も起きてない時間だけど……あれ。またアニがいない)

クリスタ(外かな…? 行ってみようかな)



バシッ・・・バシッ・・・


クリスタ「やっぱりいた」



88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:27:20.83 ID:U+h+rPNv0

アニ「……? なにしてんのあんた。こんな朝早く」

クリスタ「うーん、散歩だよ。ここで見ててもいい?」

アニ「はぁ…?」

クリスタ「よいしょっと」トス

アニ「ねえ、まだ私は何も言ってないんだけど」


アニ(…まぁいいか…)バシッ

アニ「あんたそういえば機嫌なおったの?昨日ユミルがすごいおもしろいことになってたけど」

クリスタ「……自分でもよく分かんない」

アニ「……」

クリスタ「なんだかすごく落ち込んでるんだけど、なんでそうなってるのか自分でもよく分からないの」

アニ「ふーん」バシッ



クリスタ「…」

クリスタ「アニのキックってかっこいいね」



89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:28:46.94 ID:U+h+rPNv0

アニ「なに、いきなり」バシッ



クリスタ「………アニはいいなぁ」ボソ

アニ「は?」



クリスタ「あ…えっと、当然ごめんね」

クリスタ「アニは…身長が私と同じくらいで、小柄な方で、女の子なのに」

クリスタ「立体機動も格闘術もすごくて…頭だっていいし」

クリスタ「私と似てるのに、私と全然違うから……いいなって」


アニ「………」

アニ「そりゃこっちの台詞だよ」

クリスタ「え?」

アニ「あんたが裏で、一部の間でなんて言われてるか知ってる?」バシッ

アニ「天使とか女神とか……つまりそういうこと」

アニ「あんたに求められてるのは強さじゃない。にこにこして優しさ振りまいとけばそれでいいんじゃないの」



90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:29:36.12 ID:U+h+rPNv0

クリスタ「て、天使?女神?な…なにそれ?」

クリスタ「私は、そんなんじゃないよ。そんなに高潔じゃないし…強くないよ」

アニ「…」

クリスタ「私…ダズをいじめてる人に一人で立ち向かった時、本当はすごく逃げ出したかった」

クリスタ「兵士になろうとしてるくせに、一瞬でも逃げようとしちゃったの」

クリスタ「それにね、ユミルやみんなにひどいこと思っちゃったりしたの」

アニ「ん?」

クリスタ「みんなとっても運動神経いいじゃない?アニもそうだね。アルミンは頭がとってもいいし、マルコはみんなのリーダーだよね」

クリスタ「みんな、それぞれきっと努力したのか、それかもともと才能があったんだと思うけど」

クリスタ「私は…『私だっていっぱい努力してるのに、なんでみんな私よりすごいんだろう』って考えちゃったの」

クリスタ「はは…ダメだよね。こんなんじゃ」

クリスタ「だから絶対天使とか女神とか、あり得ないよ。私は……悪い子なんだよ。生まれた時から」




91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/30(木) 00:30:50.03 ID:U+h+rPNv0



アニ「………私は慰めるのとか、苦手なんだけど」

クリスタ「えっ いや別にそういうつもりじゃないよ!」

アニ「…でもさ、別に。逃げたいとか、他人なんかより自分の方が、って思うの普通だと思うけど。ていうか思ったことのない人間の方が不気味」

クリスタ「…そう、かな」

アニ「そう。で、あんたは逃げたいって思ったけど、結局逃げなかったんだろ。あいつらが天使とか女神とか騒ぐのは、そういうところじゃないの」

アニ「私は自分が良ければ周りなんてどうだっていい。そういう底辺の人間が大多数だ。でもあんたとか………ほかの連中はそうじゃないんだろ」

アニ「あんた真面目に考えすぎ」バシッ


クリスタ「………」

クリスタ「…ありがとう、アニ。………アニって優しいね」ニコ

アニ「………どういたしまして」バシッ



98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 15:24:05.65 ID:JxwP9x4T0


クリスタ「でもアニが、自分が良ければ周りなんてどうだっていいっていう風には見えないけどな」

アニ「じゃああんたの目が節穴なんでしょ」



クリスタ(なんだかアニって、身長だけじゃなくて内面も私に似てるかも……なんとなく、自分に自信がなさそうなところとか)

クリスタ(気のせいかな?)


アニ「……そろそろ終わりにしようかな」

クリスタ「お疲れさま。はい、タオル」サッ

アニ「……え、ああ。どうも…」

クリスタ「こっちこそ、ありがとう。アニと話したおかげで、なんか吹っ切れたよ」

クリスタ「よし!今日は立体機動の練習するぞー!!」

アニ「…まあ、がんばんな」



99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 15:33:48.16 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「こんな感じ?」

ユミル「そうそう。んで、これがこう……」


タッタッタッタ・・・


ジャン「おーい、二人とも。ここにいたのか」

マルコ「やあ。休日にまで訓練してるなんて、精がでるね」

ジャン「…あのよ、その……。昨日は、…悪かった。言いすぎた」

クリスタ「え?」


クリスタ「なんのこと?」キョトン

ジャン「はあ!?」

ユミル「ブッハwwww」

ジャン「いや、昨日の訓練で、俺が馬鹿野郎って怒鳴っちまって、それで凹んでただろ!?」

クリスタ「ああ、そのことかぁ…でもジャンは何も悪くないじゃない。むしろ私がごめんなさい」ペコ

クリスタ「いま、もうあんなことがないように練習してるの」

ジャン「なんだよ……昨日あれから寮でどんな扱いを受けたと思って……」ゲッソリ



100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 15:41:29.71 ID:JxwP9x4T0

ユミル「ざまぁ」

マルコ「…まあ、よかったじゃないかジャン。クリスタ、ジャンにも悪気はなかったんだ。ただ異常に正直者ってだけで」アハハ

ジャン「おい、マルコ」

クリスタ「ううん、多少ならユミルで慣れてるから大丈夫だよ」アハハ

ユミル「おい、クリスタ」

クリスタ「それに……うわべだけの言葉じゃなくて、正直な気持ちでしゃべってくれる方がずっといい、と思う」

クリスタ「だから、もう全然気にしないでね」


ジャン「………今日は休日まる一日立体機動の練習に使うつもりか?」

ユミル「らしーよ」

ジャン「…俺は立体機動得意だぜ。どうせ用事もねえから手伝ってやるよ」

マルコ「僕にも手伝わせてよ。人に教えると自分の悪い癖も発見できるしね」

クリスタ「ほ、ほんと?いいの?せっかくの休みなのに……」

ジャン「いいって。さっそく始めようぜ!」





101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 15:52:40.56 ID:JxwP9x4T0

――――――・・・・
―――――・・・




クリスタ「あれから、立体機動も頑張ったおかげで、ちょっとだけ苦手意識なくなったかも」モグモグ

ユミル「まだ飛んでるとき顔がビビりまくってるけどなー」

クリスタ「そんなことないよ!」

ユミル「いーや、なってるね。こーんな顔」

向かいのサシャ「もぐもぐもgブッハァー!!!!ユミル食事中にやめてくらはいよ!」

隣のコニー「おいこの芋女ァーーー!!きったねえなクソが!!」ガタンッ

後ろのエレン「うわっ コニーいきなり立ち上がるな…こぼれた」ボタボタ

その向かいのミカサ(エレンのシャツが濡れそぼったことにより素肌が透けてみえる可能性は何%!?)ギンッ


クリスタ「私そんな顔してないったら!馬鹿!!///」



102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 15:59:32.33 ID:JxwP9x4T0

ワッハハハハ!!
 なんか賑やかだなあのテーブル?
ガヤガヤ コニーウルセエヨ


クリスタ「全く!全く…!///」モグモグ

コニー「あああ卸したてのシャツが…汚ねぇ…。おいこら芋女もそうだが、ユミル!」

コニー「テメーが醜い面をさらに醜く歪めたから、こんなことになっちまっただろーが!!」イライラ

ユミル「そりゃどうもすませんした~~~(笑)」

コニー「こっ…このブス!!」


クリスタ(……!?)


コニー「ブースブース!!世界で一番ブース!隣のクリスタに可愛げ分けてもらえよ!!」

ユミル「お前こそそこのミカサに髪の毛分けてもらえば」


クリスタ(………え!?)



103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 16:10:35.83 ID:JxwP9x4T0

クリスタ(い、いまコニーがユミルにブスって言った)

クリスタ(なんで、ユミル怒んないの?)


コニー「俺はわ・ざ・と!この髪型なんだよ!テメーこそ顔にゴマついてんぞサシャに食ってもらえ!!ブス!」

ユミル「ブスで悪うござんしたね」ペシペシ

コニー「ムキー!」


クリスタ(…………なんで、そんなブスって言われてるのに当然みたいな顔して)

クリスタ(ユミル全然そんなんじゃないのに)ムカムカ

クリスタ(……)

クリスタ(…私がもし、誰かにブスって言われたらすごい怒るくせに)

クリスタ(なにそれ。なにそれ!)ムカムカ





ユミル「だーから塩味の方が…」
コニー「いいや黙って人参を…」
ライナー「おいいいからお前ら静かに食…」


バンッッ!!!!


クリスタ「…」




104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 16:19:12.48 ID:JxwP9x4T0

シーーーーーーン


ユミル「…ク、クリスタ?どした、いきなりテーブル叩いて…」

コニー「?……?」ビクビク

クリスタ「……コニー」

コニー「!?!?」



エレン(ク…)
ミカサ(クリスタが)
ライナー(天使が)
ベルベル(女神が)
サシャ(怒った…!)

マルコ(ど、どうしたんだろ)
ジャン(コニーなにした…!)



アルミン「……コニー!」ヒソ

コニー「アアアアアアルミン…!!俺…なんかしたっけ!?」ガクガク

アルミン「落ち着くんだ!とりあえず……」








アルミン「兵舎裏来いよ…」ニゴォッ

コニー「」



105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 16:36:53.56 ID:JxwP9x4T0

コニー「ヒィィィィッ!!!」

エレン「あ、アルミン、お前はこっち来い…」ズルズル

ライナー(普段怒らない人物が今日は一気に2人もブチ切れるとは…何事だ?)

サシャ(この空気…ご飯食べるのやめるべきだとは理解してますが、いかんせん…)モグモグ



ユミル「おい、クリスタ。どーしたよ」

クリスタ「……に謝って」

コニー「へ…?」

クリスタ「ユミルに謝ってよぉ~……!」ジワァ


ユミル「え?私?」キョトン

コニー「こいつに?なんで?」キョトン


クリスタ「ユミルにブスって言ったでしょぉーーーー!!!」ポロポロ


コニー「えっ」ビク
ユミル「えっ」


クリスタ「なんでユミルまでキョトンってしてるの!!」

クリスタ「ユミルはブスじゃないんだからぁ…!謝ってよぉぉ……!!」




106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 16:43:52.15 ID:JxwP9x4T0

ユミル「クリスタ…お前そんなことで怒って?」

クリスタ「そんなことって何よ!ていうかユミルが怒んないのが余計にムカつくの!!!」

クリスタ「だから早………、!」



ギィィィィ…


教官「先ほどのテーブルに何かをたたきつけたような音は一体何事だ…?」



クリスタ「!?」ビク

クリスタ「…………わっ、わた」


ライナー「お、俺が放屁した音です!!」
ジャン「俺も放屁した音です!」
ベルベル「さらに僕も放屁した音です」
マルコ「僕もです!」
サシャ「私もです!」
エレン「俺も」
ミカサ「私も」
ユミル「私も」


キース「」



107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 17:02:43.38 ID:JxwP9x4T0

キース「貴様らよくそんな空間で飯を食ってられるな……」ドンビキ

キース「暫く貴様らの顔も見たくないレベルだ」バタンッ



エレン「…何か大切なものを失った気がするな」

ライナー「ああ。誇りってやつをな」

クリスタ「……み、みんなごめん。なんか…カッとして、気がついたら怒ってた…」ドキドキ

コニー「……なんかその、すまん、ユミル」

ユミル「えっ いや…」

コニー「クリスタもごめん…」

クリスタ「ううん、私もごめん…いきなり怒鳴って…」


サシャ「…まあ~、コニーの悪態はあれですよね!!ジャンがいっつもエレンにしてるような、遠回しの愛情表現てやつですよ!」

ジャン「ああ!?」

エレン「おいヤメロ」

マルコ「はは、確かに。ほらみんな、早くご飯食べないと時間なくなっちゃうよ?」


ざわざわ
   ざわざわ
ビックリシタナー アノクリスタガ…


クリスタ(うわあ~~~~~私なにしてんだろう…!)カァァ



114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 18:34:28.26 ID:JxwP9x4T0

翌日

馬小屋


馬「ヒヒーン」ブルルン

クリスタ「よしよし。……はぁ~…」

ユミル「なにため息ついてんだよ」

クリスタ「昨日のこと思い出して…。私どうかしてた…あんな大勢の前で泣きながら怒鳴っちゃったりして…コニーにも悪いことしたし」

クリスタ「あんな気持ち初めてだったの。なんだろ、こう頭がカァーってなる感じっていうか、お腹が煮えくりかえるっていうか」

ユミル「……」

ユミル「それが、怒るってことだろ」

クリスタ「え……怒る…。そっか……」ヘラ

クリスタ「私初めてあんな怒っちゃった/// 初めて///」ニコニコ


ユミル「なんで嬉しそうなんだよ…意味わかんねえ」ハァ

クリスタ「あんな感じなんだね/// うふふ」

ユミル「……人のために怒ってばっかなんだな」



115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 18:44:40.47 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「うん?」

ユミル「この間はダズのため、今度は私のため。お前は自分のために怒るってのしねーの?つまんねえ奴だな」プイ

クリスタ「……」

馬「ヒヒン」パッタパッタ


エレン「あ、クリスタにユミルじゃねーか。なに話してんだ?」ヒョコ

アルミン「あ……」

ミカサ「…」


ユミル「おう 別に雑談してるだけさ。お前らいつも3人一緒なんだな」

クリスタ「……」ウーン

クリスタ「ねえエレン!」

エレン「えっ なんだよ」ビク

クリスタ「エレンはさ、もしアルミンが悪口言われてたらどう思う?」

エレン「? そりゃあ…嫌だな。怒る。アルミンにそんなこと言うんじゃねえって」

クリスタ「……ミカサは?」

ミカサ「私もいじめてる奴をピーして、ピーーーにする。それからピーーーで締める」

アルミン「放送禁止用語はいっちゃったよ」

アルミン「なんか照れるなぁ。ありがとう二人とも///」ハハ




116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 19:03:06.50 ID:JxwP9x4T0


クリスタ「……それは、アルミンのため?自分のため?」

エレン「?? 今日のクリスタはなんか哲学的だな…、ええっと。そうだな…」

ミカサ「両方」

エレン「…ああ、両方だな。アルミンの気持ちを考えたら怒るっていうのもあるし、俺の大事な友達の悪口言いやがって!っていう気持ちもある」

ミカサ「…うん。私もそう」

アルミン「二人とも…///」ジーン


クリスタ「……そうだよね!私もそうなんだよ、ユミル」

ユミル「んあ?」

クリスタ「私はほかの誰でもなく、私の大事な友達のユミルが悪口言われてて、しかもユミルが全然怒らなかったから、初めて怒っちゃったの!」

クリスタ「そういうことなんだよ。えへへ」

ユミル「………馬鹿か」ハァー



エレン「…よくわからんが、お前ら仲いいな」

クリスタ「あはは。あ、でも私エレンたちが悪口言われてても、怒るよ!」

アルミン「僕だって、もうミカサやエレンに助けられてばかりじゃないからね。僕も怒る!」

エレン「お、おお。なんか、ありがとな??」

ミカサ「……」ジー

ユミル「…なんだよミカサ」

ミカサ「……」ジー

ユミル「……」

ミカサ「……」ジーーーーーーーーーーーーッ

ユミル「…チッ……私だって怒るっつの!お前らがなんか言われてたらな!これでいいかよ!?」

ミカサ「うん」

クリスタ「うふふ」ニコニコ




117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 19:09:43.50 ID:JxwP9x4T0

アルミン「そろそろ戻ろうか」

エレン「ああ、そうだな」

クリスタ「私たちも行こっか。じゃあね、お馬さん」ナデナデ

馬「ヒヒン…」

コニーニモ キノウノコト アヤマラナクチャー
 アイツナラ アッチニ…







馬「…和むわあ」ヒヒン



118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 19:19:09.12 ID:JxwP9x4T0

―――――――・・・
―――――・・・


クリスタ「ん~~~…!今日の座学で、授業後に先生に質問しにいってたらこんな遅くなっちゃった」パタパタ

クリスタ「急いで寮に行かないと」

クリスタ(…………訓練兵団に入ってから、もうすぐ1年が経とうとしてる。あっという間だったなあ)

クリスタ(最初はどの訓練にも全然ついていけなくて…辛くて辛くて。なんだか変な夢ばっかり見たっけ)

クリスタ(でも今は、みんなみたいに完璧にとはいかないけど、自分なりに頑張っていけてると思う)

クリスタ(立体機動も……まあ、最初よりは。上達した!と…思う。うん!)

クリスタ(座学や馬術はかなりいい感じだし。うんうん)

クリスタ(訓練兵士のみんなとも。最初はみんな恐く見えてたけど…)

クリスタ(いい人ばっかりだった。仲好くなれて嬉しいな///)



119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 19:27:53.03 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「って考えてる間に寮に到着!」

クリスタ「遅くなっちゃった、ごめんねみんな」ガラッ



ユミル「!」ビク

アニ「!」ビク

サシャ「!」モグ

ミカサ「…」


クリスタ「……?みんな、どうしたの?」

ユミル「…いや、なんでもないさ。それより、随分遅かったじゃねえか」

アニ「……」

サシャ「……」ソワソワ

ミカサ「先生に聞きたいことは聞けたの?クリスタ」



クリスタ「…え? う、うん」

クリスタ「ねえ、なに話し……キャー!!?」

ユミル「ほぉーらクリスタ!これが我が一族秘伝のヘッドロックもどきだぁ!!!」

クリスタ「痛い痛い痛いー!!」ジタバタ



120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 19:56:03.56 ID:JxwP9x4T0

翌日 朝

クリスタ(うう…昨日はなんかあのまま有耶無耶にされちゃったんだけど、なんだったんだろう?気になるなぁ)

クリスタ(あ、アルミンとミカサとエレンだ)

クリスタ「3人とも、おはよう!」

「「「!」」」ビク

クリスタ「…?」

エレン「お、おう!!おはようクリスタ!!」ソワソワ

アルミン「(ちょ、エレン分かりやす過ぎ!)」ヒソ

ミカサ「…おはよう」


クリスタ「…なんのお話してたの?」

エレン「い、いいいや?別になんもねーよ?」ソワソワ

アルミン「(エレン…!!)ちょっと男の子同士の内緒の話さ、あはは」

ミカサ「私は男じゃないんだけれど?アルミン」

アルミン「」


クリスタ(……)





121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 20:07:32.14 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「ねえ、」

ライナー ベルベル「「!」」




クリスタ「あの、」

ジャン マルコ コニー「「「!」」」


クリスタ「…………~~~ (なにこれ…?)」




クリスタ「……」ソーッ

ミカサ「…いえ、……の方が」

ユミル「……やっぱ、そうか?……ん」


クリスタ「…?」コソコソ

ミカサ「!!! そこ!」ヒュッ


ガッ!!

クリスタ「っきゃあ!? ペ、ペンが私のすぐ横の壁に…!!」ブルブル

ミカサ「…なんだ、クリスタだったの」

ユミル「なんちゅうコントロールとパワーだよ…こえーな」

ミカサ「クリスタ、私たちはたった今、今日の献立について話し合っていた」

ユミル「そーそー。今日はパンとスープらしいぜ!やったな!いつも通りだ!」

ミカサ「……タノシミ ダナー」


クリスタ(…………)

クリスタ(絶対おかしい!)ムウ



122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 20:35:08.29 ID:JxwP9x4T0

女子寮


クリスタ「……」ポツン

クリスタ「みんなの様子がおかしくなってから、3日目です」

クリスタ「女子寮には誰もいません…いつもならみんなここでのんびりしてる時間なのに」

クリスタ「も~~~~~~!!」ゴロゴロ

クリスタ「みんなで何を隠してるの?私には言えないことなの…?」

クリスタ「……仲間外れは、やだな」ボソ



クリスタ「……昔と似てるなぁ…」





女性「………の子……を…に」ヒソヒソ
男性「…あ………直系……」ヒソヒソ
女性「………邪魔な位置に……」ヒソヒソ


××「……」


女性「…シッ…あの子ですよ」
男性「! ぁ、ああ。こんにちは、××」ニコ
女性「こんにちは」ニコニコ


××「……」




123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 20:50:15.92 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「………まさか。みんなが…私の悪口言ったりなんてしないよね」

クリスタ「だって、私が悪口言われてたら怒ってくれるって、言ってくれたもの」

クリスタ「大体ユミルとかエレンとかマルコとかジャンとかサシャとかは、嘘つける性格じゃないもん。おかしいくらい正直で」

クリスタ「………ないよね」

クリスタ「うん。ないない!まさか!そんな……っ」ギュ



―――――生まれてこなければよかったのに。
―――――生きてるだけで、邪魔なんだ。


――――名を捨てて、ここ以外の場所でひっそりと生きるのであれば。

――――生かしてやらんことも…ない。



クリスタ「………!!」ブルッ

クリスタ「……あはは。もう考えるのやめよっと。寝ようかな。明日も訓練で早いもの」



124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 20:58:51.12 ID:JxwP9x4T0

クリスタ「カーテンしめて………、ん?」


「……~~~…」
「…~~!…」
「………~~~」


クリスタ「…エレンたちの、声だ。外にいるのかな」

クリスタ「…………もう寝よう」



―――シャッ



125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 21:25:00.77 ID:JxwP9x4T0

次の日


クリスタ(……)スタスタ

クリスタ(最近ひとりでいてばっかな気がする)

クリスタ(だって、なんかいっつもみんなどこにもいないんだもの)

クリスタ「はあ。私もしかして知らない間になんかしちゃったのかな………あ!ユミル」パァ


ユミル「! お、おうクリスタ」

ライナー「よう」

ベルベル「やあ…」


クリスタ「……」ニコ


ユミル「あ、あ~…っと、そうだ!ライナー!!お前クリスタとちょっとどこか出かけて来いよ!」

ライナー「ハッ!?」

クリスタ「…え?なんで?」

ベルベル「そ、そうだね。二人で外をぶらぶらしてきなよ。ね?」

ライナー「なんでそうなる……」

ユミル「ライナー?行くよなぁ?」ギロ

ライナー「分かった分かったから…クリスタ、行こうぜ」


クリスタ「……うん」

クリスタ(…ユミル、そんなに私と話したくないのかな…)




126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 21:37:02.42 ID:JxwP9x4T0

ライナー「…いい天気だな」

クリスタ「そうだね…」

ライナー「……」

クリスタ「……」

ライナー「あー…いい天気だ、本当に」

クリスタ「…ねえライナー?なんだか最近みんなの様子おかしくない…?」

ライナー「っ!? そ、うだろうか?ハハハ、気のせいだろ」ダラダラ

クリスタ「………私、もしかしてみんなになんかしちゃったかな…」

ライナー「い、いや。そういうわけじゃないだろう!」

クリスタ「じゃあ…なんで私、最近みんなに避けられてるのかな」

ライナー「……!!」ダラダラ



127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 21:41:51.19 ID:JxwP9x4T0

ライナー「さ、避けてはないだろう。気にしすぎだぞクリスタ。んなこと言ったらあのユミルが大激怒だ。おこだ」

クリスタ「……だって」

ライナー「あー、もうだんだん暗くなってきたな。もうそろそろ戻るか!」

クリスタ「…うん」

ライナー「よし、じゃあ俺は先に男子寮の方に戻るぞ。お前は真っ直ぐ女子寮に向かうんだ」

ライナー「でもいいか、できるだけゆっくり寮に戻ってくれよ」

クリスタ「……?………わかったよ」

ライナー「じゃあな」スタスタスタスタ!!



クリスタ(あんなに早歩きで。一刻もここから去りたいってことかな)

クリスタ(……)



128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 21:46:53.32 ID:JxwP9x4T0

家を追い出されて、名前を奪われて。
でもこの場所で、がんばってがんばって、
みんながクリスタって私の名前を呼んでくれて、
笑って怒って、励まし合って、

私にも居場所ができたかなって 思ってたんだけど


クリスタ(失敗しちゃったかな…)

クリスタ(またやり直しなのかな…)



クリスタ「……」

クリスタ「……」

クリスタ「……」ジワ

クリスタ「……」ポロポロ

クリスタ「……」ゴシゴシ



クリスタ「……寮に戻ろう」



131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:07:42.92 ID:JxwP9x4T0

トボ・・・トボ・・・

クリスタ「……」グス



ガチャ


クリスタ「…?あれ…真っ暗。またみんな…どっか行っちゃったのかな」

クリスタ「灯りを…」



パッ


クリスタ「えっ?」














「「「「「「ハッピー・バースデー!!!クリスタ!!!!」」」」」」




クリスタ「……えっ?」




133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:17:26.08 ID:JxwP9x4T0

サシャ「お誕生日おめでとーございまーーーーーーーす!!!!」

コニー「おめっとぉーーーーー!!!我らが女神!!!!!!」

エレン「おめでとうクリスタ!!!!」

ジャン「ハッピーバースデー!!!!!!!イエーーーー!!!!!」

アルミン「おめでとう、クリスタ!!!!!」

ライナー「ハァッ、ハァ…!おめでとう、クリスタ!!!」ゼエゼエ

ミカサ「おめでとう、クリスタ」

アニ「………おめでと」

ベルベル「おめでとう!!クリスタ!!」

マルコ「誕生日おめでとうクリスタ!!!!!」


ワーーー   がやがや
  ワーーーー  わいわい




クリスタ「……」ポカーン



ユミル「……ぶはっ、なに呆けた面してんだよ?お前の誕生日だろ?今日」ポン

クリスタ「えっ……あ……忘れて、た…」

クリスタ「なんで……」



134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:25:40.31 ID:JxwP9x4T0

ユミル「いやーーーー苦労したんだぜ!?」

サシャ「最初は女子だけで誕生日会やろうって話だったのに、男子が祝いたいっていうから!」

エレン「だって仲間の誕生日だろ?そりゃあ一緒に祝いてぇよ」

ライナー「だから男子が女子寮に侵入するルートを如何に確保するかという問題で、いろいろな…」

マルコ「だからしょっちゅうヒソヒソしてたってわけさ。感じ悪かったよね、ごめんねクリスタ…」

ベルベル「かなり僕たち不審だったかも…はは」

ジャン「でもよ!ほら、女子たちだけじゃ部屋の飾り付けもこんな豪華にできなかっただろ? 見ろクリスタ!俺たちの努力の結晶を!!」


クリスタ「…すごく、きれい…。色紙で、おっきく『おめでとう』って描いてある……」

クリスタ「部屋中すごくカラフル……これ、みんなが?」

アルミン「ああ、そうさ。さっきライナーが時間を稼いでくれてる間にね」

コニー「こいつってば、全速力で女子寮に戻ってきてゼエゼエ行ってたぜ」ケラケラ

ライナー「仕方ねえだろ!!俺より先にクリスタが着いてたらサプライズ参加できないんだからよ!!!」




135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:32:38.95 ID:JxwP9x4T0

ユミル「おい男どもうるせえよ黙れ。ほかの部屋の女子にばれたらどーすんだよ」

ミカサ「……プレゼント」

エレン「そうだな!クリスタ、俺たちからの誕生日プレゼント受け取ってくれよ」

ライナー「ほら。これが男子からの花束だ」ポスッ

クリスタ「え…!?花束…!?///」

クリスタ「うわあ…!こ、こんなおっきい花束もらっちゃって、いいの…!?」

コニー「ったりまえだろ、お前のために俺たち、男だけで花屋に行ってきたんだぜ!?」

アニ「うわ…きっつ」

ジャン「だよな!!知ってる!!」


クリスタ「すごく……きれい。ありがとう……!なんか、まだ信じられないよ…」



137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:42:16.97 ID:JxwP9x4T0

サシャ「でっ!これが私たちからのプレゼントでーす!!!じゃじゃーん!」

クリスタ「これは…髪どめ?わあ、かわいい!ちょうちょの柄が入ってるんだね」

ミカサ「クリスタなら似合う」

アニ「……まあ似合うんじゃない」

ユミル「クリスタは何つけても似合うんだっつの!!ほら、つけてみ」サッ

クリスタ「あ…」

ライナー「うん、似合ってるぞ」

サシャ「私たちの見立ては正しかったですね!!」

アニ「あんた市場の食い物ばっか見てただろーが」



クリスタ「あ、ありがとう…///」

クリスタ「ほんとに、みんな…///」





ユミル「クリスタ、」

ユミル「生まれてきてくれて、ありがとう」




クリスタ「………っ!!!」




140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 22:50:19.12 ID:JxwP9x4T0

コニー「……奥さん、なんですの、あれ?プロポーズですの?」ヒソヒソ

ジャン「しっ!邪魔しちゃだめですわよコニ子さん!」ヒソヒソ

アニ「キモイんだけど」

サシャ「私も言いたいです!クリスタいつもありがとうございます!!お世話になってます!!」

エレン「それちょっとちがくね?」

ライナー「あー…ハハハ。まあ纏めると、俺たちもユミルとおんなじこと思ってるぜ、クリスタ」



クリスタ「………私、みんなに嫌われたかと…思っ、た」

クリスタ「…………そん、なこと、言、われたの……は、ッじめて……」ポロッ

クリスタ「……ぅ」ポロポロ

クリスタ「…みんなありがどうぅぅ………うわああああぁああああんっ…!!!」グスグス




141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 23:04:52.67 ID:JxwP9x4T0

アニ「……泣かせてどうすんのさ」ハァ

ミカサ「……ユミル」

ユミル「はあ!?私のせいか!?……っおいおいクリスタ、主役がなななななな泣いちゃだめだろ!?笑えよ!!馬鹿野郎!」アワアワ

ベルベル(すごい動揺してる…)

アルミン「ク、クリスタ!!ほら、いろいろみんなで遊べるようにゲームもってきたんだ!一緒にやろうよ!ね!」

エレン「おう、そうだったな!今日はめでたい日なんだから、泣いてちゃもったいねーぞ?」


クリスタ「うん……うん!!本当に、本当に…ありがとう」

クリスタ「私も、生まれてよかった……みんなに会えて、よかった……!!」ニコ


ユミル「……ふん。いい顔で笑えんじゃねえか」




142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 23:15:40.91 ID:JxwP9x4T0

クリスタ(…あれから。騒ぎすぎてほかの部屋の女の子が気づきかけたり)

クリスタ(ジャンがミカサのベッドの方をチラチラ見て、みんなに白い目で見られたり)

クリスタ(男の子たちが男子寮に戻る時に教官に見つかりかけたり、いろんなことがあったけれど、どうにか大丈夫だった)

クリスタ(……私の誕生日なんて、私自身すら忘れてたのに、まさかみんなが祝ってくれるだなんて思わなくて。本当に本当にびっくりしちゃったよ)

クリスタ(今まで誕生日なんて、全然嬉しくなかった。ほかの一日と変わらない、ただの365日のなかの一日。そう、思ってたんだけど)

クリスタ(みんなが…笑顔でおめでとうって、言ってくれたから)

クリスタ(今日は私にとって特別な、大切な一日になったよ)



みんながくれた髪飾りは私の一番大切な宝物になったよ。
みんながくれた花束は、花瓶に挿して窓際に飾ってるよ。毎日お水も変えてるよ。とってもきれい。
みんながくれた言葉も、笑顔も、暖かさも、居場所も
全部全部大切にとっておいてるよ。



146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 23:23:47.75 ID:JxwP9x4T0


「おーいクリスタ、もう行くぞ。遅れちまう」
「待って―!もう少し!」



これから、私たちの世界に何が起きるかは分からないけれど…

でも、みんながくれたモノがたくさん私の中にとっておいてあるから。

だから何が起きても大丈夫。そんな気がするの。


みんなにたくさんいろいろなモノをもらって、教わってきたから

今度は私がみんなに返していこうと思う!



本物の女神様にはたぶんなれないけれど、

いつか女神様みたいにみんなに優しさをあげれたらいいな。


お☆わ☆り



149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 23:27:35.45 ID:JxwP9x4T0

このSSは以前書いた、
アニ「あんたはいいよね」 クリスタ「え?」 のクリスタスピンオフ?として書いてたりします。
そっちはエレアニですが、エレアニ好きな方いればよかったらドゾ


恋愛ものでもギャグでもないSSなんて絶対誰にも読まれなさそう…って思ってたので
読んで下さった方にとてもとても感謝です。
どうも有難うございました。



150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/31(金) 23:29:41.74 ID:ZqI7fYZ0o

良いSSだった、乙
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369484300/

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