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杉下右京「孤独死した少女の名前は我那覇響さんと言いますか」

1:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 01:49:24.10 ID:4hiZCqVn0

伊丹「・・・仏の死因は分かったか?」

米沢「詳しいことは解剖して見ないと分かりませんが、恐らく死因は餓死によるものだと思われます」

三浦「餓死か。つまり、孤独死って奴か」

芹沢「これからって時だったろうに・・・」

伊丹「ん?仏のこと知ってんのか芹沢?」

芹沢「先輩、知らないんですか!?この子、アイドルの我那覇響ですよ!」

伊丹「うっせえ!!」
3:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 01:52:47.42 ID:4hiZCqVn0

三浦「我那覇響って、確か沖縄出身のアイドルだっけか?」

伊丹「アイドルが孤独死かよ。世も末だな」

芹沢「先輩も他人事じゃないですもんね」

伊丹「芹沢、てめえ!!」

芹沢「すみません!!言い過ぎました!!」

三浦「とりあえず、仏が所属してた事務所に聞き込みだな」





5:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:01:01.42 ID:4hiZCqVn0

右京「・・・そうですか。孤独死した少女の名前は我那覇響さんと言いますか」

米沢「所属事務所への聞き込みによると、仏は1週間ほど前から体調不良を訴え、自宅で療養していた模様です」

カイト「1週間ですか・・・」

米沢「食料も水も摂取しないまま1週間経てば、餓死に至るのには充分です」

右京「どなたか、彼女の家を訪れた方などはいないのでしょうか?」

米沢「どうやらいないみたいですな」

右京「事務所の方たちも・・・でしょうか?」

米沢「ええ、そのようで」

カイト「マジかよ・・・。冷たいなあ」





7:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:09:01.86 ID:4hiZCqVn0

米沢「気になりますか、警部殿?」

右京「気になる・・・というよりは不自然と言った方がいいかも知れませんねぇ」

米沢「何故、餓死したのか・・・ですね?」

右京「ええ。食料はともかく、水ならばすぐそこに水道があります。いくら体調を崩していたとしても、水道が止められたわけでも無いのに水を飲むことさえも出来ないとは考え難いと思いませんか?」

カイト「彼女は死後何日経ってたんですか?」

米沢「解剖の結果、死後3日だそうです」

カイト「つまり、4日前にはまだ生きていたんだ・・・」

右京「だとすれば、更に不自然です」





9:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:15:51.25 ID:4hiZCqVn0

米沢「不自然・・・とは?」

右京「考えてもみてください。1週間前に体調不良で自宅療養した人間がその約4日後に餓死する。ということは、その時点から水も食べ物も口にしていないということになります」

カイト「そうですね」

右京「もしも体調が悪化し、衰弱した結果餓死したのであれば、そんな短期間でそうなるのはどう考えても不自然です」

カイト「確かに監禁でもされなければ食事はともかく、水くらいは飲めますしね」

右京「つまり、我那覇響さんは1週間前に監禁されたのと同じ状況になっていた。そう考えれば辻褄が合うと思うのですがねぇ」

米沢「相変わらず警部殿は凄い発想をしますなあ」





11:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:19:46.06 ID:4hiZCqVn0

カイト「もし仮に監禁されたのならば、最後に彼女に会っていた人物が怪しいですね」

右京「ええ。現状、彼女が最後に接触したと思われる人物。それは・・・」

カイト「彼女が体調不良を報告した相手・・・ですね」

右京「我那覇響さんが所属していた芸能事務所の名前は分かりますでしょうか?」

米沢「はい。え~っと・・・、ああ、765プロダクションですな」

右京「行きましょうか。カイト君」

カイト「はい」





15:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:25:01.39 ID:4hiZCqVn0

小鳥「警察の方ですか?」

右京「はい、警視庁特命係の杉下と申します」

カイト「同じく甲斐です」

小鳥「先程も刑事さんに色々聞かれたんですけど・・・」

右京「何分、部署が違うもので・・・お手をわずらわせてしまい、誠に申し訳ございません」

小鳥「はぁ・・・では、中へ入ってください」

右京「恐れ入ります」





16:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:29:03.91 ID:4hiZCqVn0

右京「では、あなたが最後に我那覇響さんとお話したのですね?」

律子「はい」

カイト「・・・あれ?もしかして君、秋月律子?」

律子「ええ、そうですけど」

右京「おや、カイト君。彼女をご存知でしたか?」

カイト「あ、知ってるって程じゃないですけど、彼女が雑誌に載ってるのを見たことがあるんで。確か、あなたもアイドルでしたよね?」

律子「はい。今はマネージャーの仕事をしていますが」

右京「なるほど。そうでしたか」





20:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:36:11.89 ID:4hiZCqVn0

カイト「あ、すいません。何か話の腰、折っちゃいました?」

律子「いえ、別に・・・。それで、何から話せばいいでしょうか?」

右京「体調不良を報告された時の我那覇響さんの様子は如何だったのでしょう?」

律子「そうですね・・・。声に少し元気が無かったくらいで、特に気になるようなところは」

カイト「あれ?直接会ってるんですよね?」

律子「いえ、電話だったので」

右京「では、直接お会いしてはいない?」

律子「はい」





24:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:42:28.81 ID:4hiZCqVn0

右京「では、最後に彼女へお会いしたのがどなただか、お分かりには?」

律子「・・・すみません」

カイト「彼女と仲が良かった子とかは?」

律子「それも・・・。彼女、いつも一人だったので」

右京「そうでしたか」

律子「何もお役に立てず、申し訳ありません」

右京「いえいえ、そんな。貴重なお話、どうも有難うございました」





26:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:46:01.16 ID:4hiZCqVn0

右京「あ、もう一つだけ」

律子「はい、何でしょうか?」

右京「彼女の自宅はこの事務所内の人間全てが知っているのでしょうか?」

律子「いえ、私と社長、そして小鳥さんくらいだと思いますが」

右京「・・・なるほど。有難うございます」

律子「いえ」

右京「では、行きましょうかカイト君」

カイト「え?あ、はい」





29:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 02:53:32.14 ID:4hiZCqVn0

カイト「しかし、薄情と言うか何というか・・・同じ事務所の人間が死んでるんですよ?なのに、ちょっと反応が淡白過ぎやしませんか?」

右京「それだけ我那覇響さんがあの中で孤立していた・・・ということなのでしょうねぇ」

カイト「中にいた子たちも関心が無いというか・・・」

右京「例え同じ釜の飯を食う仲間であっても、内心ではライバルが一人減って喜んでるのかも知れません」

カイト「・・・何か俺、理解出来ないですよ」

右京「・・・思えば、世の中だって同じですよカイト君。毎日、何人もの人間が死にます。しかし、その死を悼み悲しんでくれる人間が必ずいてくれるとは限りません」

カイト「・・・彼女も同じってことですか」

右京「ええ。しかし、これだけは言えます。誰一人として、死んでいい人間など存在はしません」

カイト「・・・・・・・・・」





31:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:00:08.75 ID:4hiZCqVn0

カイト「ここが被害者の家か。うわ、ペットの餌がいっぱいありますね」

右京「彼女にとってペットは、まさに自身の孤独を救ってくれる存在だったのでしょうねぇ」

カイト「みたいですね。まあ、今は飼い主がいなくなって、保健所へ行ったみたいですけど」

右京「おや?」

カイト「どうしたんですか、杉下さん?」

右京「・・・水が新しい」

カイト「杉下さん?」

右京「・・・もしかして!」





32:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:02:50.29 ID:4hiZCqVn0

カイト「どうしたんです?杉下さん」

右京「カイト君、我那覇響さんが監禁されていたとして、ここにいたペットたちはどうなると思いますか?」

カイト「え?そりゃ、ほったらかしになるわけだから、死ぬんじゃないですか?」

右京「しかし、ペットは生きていました」

カイト「あ、確かに」

右京「つまり、世話をした人間がいたんですよ。つまり・・・」

カイト「犯人!」

右京「ええ」





34:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:06:49.68 ID:4hiZCqVn0

カイト「でも何で犯人はペットの世話なんか・・・」

右京「ええ、僕も気になります。ただ単に我那覇響さんの殺害だけが目的ならば、ペットなど放っておけばいいわけですから」

カイト「つまり、犯人にはペットに生きて貰わなければならない理由がある?」

右京「そうなりますねぇ」

カイト「しかし、どうしてペットを・・・」

右京「・・・或いは、それが我那覇響さんを殺す動機だったのかも知れません」





37:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:09:58.86 ID:4hiZCqVn0

小鳥「あ、この間の刑事さん」

右京「度々、失礼いたします」

小鳥「律子さんを呼んで来ますね」

右京「いえ、今日はあなたにお話を」

小鳥「私に・・・ですか?」

右京「ええ」





39:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:12:35.22 ID:4hiZCqVn0

小鳥「それで、私に話って何ですか?」

右京「ええ、事件の真相について」

小鳥「真相?」

カイト「我那覇響さんは、ただの衰弱死では無かったんですよ」

小鳥「え?それって、つまり・・・」

右京「我那覇響さんは何者かの手に掛かって殺されたんですよ」

小鳥「ええ!?」





43:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:18:22.34 ID:4hiZCqVn0

右京「ことの発端は、事務所に掛かってきた一本の電話でした。我那覇響さんが体調不良を訴え、療養に入る。それを聞いたある人物が今回の殺害計画を考えたのです」

小鳥「そ、そんな!」

カイト「まず、犯人は彼女の自宅へ向かうとそのまま拉致し、何処かへ監禁したんです」

右京「恐らくは、犯人の自宅でしょう。あまり、監視の目が行き届きにくい場所を選ぶのは、この場合適切ではありません」

カイト「犯人は彼女に何も与えずに放置し、衰弱死させたんです。そしてその後、彼女の自宅へ戻し放置した」

小鳥「そんな酷いことを・・・」





49:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 03:37:23.52 ID:4hiZCqVn0

右京「しかし、この時犯人には誤算があった」

小鳥「誤算?」

カイト「ペットです」

右京「ペットの世話は人間よりもデリケートです。1日食事を抜いただけで死んでしまうことも珍しくありません」

小鳥「はあ・・・でも、それがどうして犯人の誤算なんです?」

右京「犯人は何故、我那覇響さんを狙ったのか?問題はそこでした」

カイト「犯人の狙いはペットだったんです」





59:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:19:48.92 ID:4hiZCqVn0

小鳥「・・・ペット?」

右京「ええ。ところで、音無さん。あなた、ペットはお好きでしょうか?」

小鳥「ペットですか?ええ、嫌いではありませんが・・・」

右京「あの部屋の水入れから、我那覇響さん以外の指紋が検出されました。恐らく犯人のものでしょう。小鳥さん、あなたの指紋を頂いてもよろしいでしょうか?」

小鳥「!!」

カイト「断る・・・なんて言いませんよね?」

小鳥「・・・ッ!!」





60:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:22:51.01 ID:4hiZCqVn0

右京「・・・あなたにお会いしてから、ずっと気にはなっていました。その手の甲のバンドエイド。普段、生活している上では付き難い傷です」

小鳥「・・・・・・・・・」

カイト「ペットに引っ掻かれた傷・・・ですよね?」

右京「音無小鳥さん。その傷を保健所にいるペットと照合すれば、あの場にいたことが証明されるんですよ?」

小鳥「・・・私が、やりました」





61:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:24:31.20 ID:4hiZCqVn0

カイト「何故殺したんです?」

小鳥「・・・あの子のペットが欲しかったんです。私の寂しさを埋める・・・」

右京「・・・あなたも彼女と同じ、孤立していたのですね」

小鳥「でも、私にはもうあの子と同じ若さはありません」

カイト「でも、ならペットショップへ行けば・・・」

小鳥「あの子たちじゃなければダメだったんです!!」





62:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:25:59.16 ID:4hiZCqVn0

右京「・・・音無さん。例え彼女からペットを奪っても、何の解決にもなりません。ましてや、人の命を奪ってまですべきことでは、決してありませんよ」

小鳥「・・・はい」

律子「小鳥さん・・・」





64:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:27:24.83 ID:4hiZCqVn0

伊丹「ほら、行くぞ」

小鳥「・・・・・・・・・」

カイト「・・・あの人も、彼女と同じだったなら、もっと分かち合えたはずなのに」

右京「人は、そんな単純に分かり合えるものではないのかも知れませんねぇ」

カイト「・・・・・・・・・」


【完】





65:以下、魔王にかわりまして勇者がお送りします:2013/04/03(水) 04:28:18.41 ID:4hiZCqVn0

途中でネタが尽きたので無理矢理終わらせてしまった・・・。
申し訳ない。

以上。


http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364921364

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